日本オラクルは12月20日、SOAフレームワーク「アプリケーション統合アーキテクチャ」(AIA)の取り組みについて発表した。
日本オラクルは12月20日、プレス・アナリスト向けに「アプリケーション統合アーキテクチャ」(AIA)の取り組みについて発表した。
これまで、SOAのメリットは幾度となく報じられている。しかし、実際SOA導入に取り組んだ企業の中には、必ずしも成功しているとはいえない企業も少なくないという。
そのような企業に向けて日本オラクルでは、一般的にSOAに必要な手順を以下の9つのフェーズに分類して考えている。
しかし、これらのプロセスをすべて行うのは相当な負担となる。特に「サービス粒度の決定」「共通データモデルの設計」「ガバナンスを効かせた上での全体の管理」に時間とコストを費やしながらもSOA導入を断念してしまうケースが多いという。
日本オラクルではこのように、SOAのメリットが認識されているにもかかわらず浸透しきらない理由を、SOA成功に必要な4つの要素「ツール」「アプリケーション」「フレームワーク」「導入メソドロジー」が揃っていないからと分析する。特にフレームワークはこれまで市場に存在しておらず、今回発表したAIAがその役割を担うとしている。
具体的な製品としては、AIAに基づいて作成された事前定義済みのビジネスプロセス群として「プロセス統合パック」が提供される。これは、アプリケーション間連携のデータ定義、複数システム間連携のためのBPELプロセス定義、データ・サービスの定義を格納するサービスリポジトリなどで構成される。
日本オラクルの検証では、プロセス統合パックのライセンスを利用することで、工数では96%、総コストでは85%の削減が可能だという。
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