2008年は福利厚生で社員のやる気を引き出す「失恋休暇」を取ってみたい(1/4 ページ)

珍しい福利厚生制度で社員のやる気を引き出すIT企業が増えてきた。2008年は士気を高めることで競争力アップを図ろうとする企業がさらに増えると見込まれる。各社のユニークな「サービス」を取材した。

» 2007年12月22日 09時00分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 珍しい福利厚生制度で社員のやる気を引き出すIT企業が増えてきた。ビールなどアルコールを無料で飲めるバーがあったり、失恋した人向けの休暇を与えたりする企業もある。共通しているのは社員の士気を高めることで競争力アップを図ろうとする各社の狙いだ。2008年のテーマにもなり得るユニークな社員向け「サービス」を取材した。

 「ノミニケーションで社員がまとまっているんです」。こう話すのは価格比較サイトを運営するECナビの江頭令子さん。東京・渋谷のECナビのオフィスには、入るなり海賊船をモチーフに設計したバーが姿を見せる。バーの名は「AJITO(アジト)」。夕方になると社員が声を掛け合い、打ち合わせと称してアルコールを飲み始める。そのまま夜遅くまで飲み続け、ハイテンションな笑い声が聞こえることもしばしばあるという。

AJITO(写真)設立のプロジェクトメンバーだった江頭さん

 驚くことに、アルコールを含め飲み物はすべて無料だ。渋谷へと飲みに出掛けて、2、3次会をするためにAJITOに戻ってくる社員も少なくない。AJITOのオープンは2007年10月15日。江頭さんは「AJITOがあることで居心地の良いオフィス環境になっている」と話す。

AJITOを社員が打ち合わせに利用
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