センドメール、フィルタソフトにSMTP認証機能を追加

センドメールは電子メールゲートウェイ向けメッセージフィルタにユーザーのSMTP認証機能を追加した。メール送信時のユーザー認証に対応し、スパム迷惑メールの流量を減らすことができる。

» 2008年01月10日 15時27分 公開
[ITmedia]

 センドメールは1月10日、電子メールゲートウェイ向けメッセージフィルタ「Mailstream Flow Control」にユーザーのSMTP認証機能を追加したと発表した。メール送信時のユーザー認証に対応することで、迷惑メールの流量を減らすことができる。新機能は製品の標準機能として無償提供される。

 Mailstream Flow Controlは、スパムメールを遮断する機能、DoS(サービス妨害)攻撃やDHA(メール無差別送信によるアドレス収集)攻撃を防ぐ機能などを提供するメールフィルタリングソフト。これまでISP事業者向けのスパムメール対策として、評価ベースのトラフィック制限や、スパマーがメール送信用ポートで外部メールサーバに直接接続するのを防ぐOP25B(25番ポートブロック)といった機能をサポートしてきた。

 今回、新機能としてSMTP認証(SMTP AUTH)に対応した。SMTP認証は、メール送信時に587番のサブミッションポートを利用してユーザーをメールID/パスワードで認証し、認証したユーザーのみメールが送信できるようにする技術。既存のメールサーバに導入するだけで、認証やIDに基づくメール送信制限が可能になる。また、SMTP認証はユーザーによるメールクライアントの設定変更が必要な点に配慮し、1台のサーバで対応済みユーザー/未対応ユーザーの両方をサポートできるようにした。

 スパムメール対策としてOP25Bに対応するISPが大手を中心に増えているが、同社はスパマーが一般ユーザーとしてISPのメールサーバからスパムを不正送信する恐れがあるとして、ユーザー認証を通じて送信制限ができるようにした。ISP事業者のSo-netが、この機能を利用した迷惑メール対策サービスを2月より開始する予定。

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