NEC、生産情報を一元管理する新ソフトを発表

NECは、個別受注生産型の産業機械業界向けに新ソリューションを開発した。

» 2008年01月16日 19時28分 公開
[ITmedia]

 NECは、個別受注生産型の産業機械業界向けに、部品表や図面などの設計情報と生産計画、購買、製造指示などの生産情報を「製番管理方式」を用いて一元管理するソリューションを開発した。同日より販売を開始した。

 新ソリューションは「産業機械業向け設計―生産連携ソリューション」。中心は、NEC製のPDM(Product Data Management:技術情報管理)パッケージソフト「Obbligato II」と、製番管理方式の生産管理に強いIFS製ERP「IFS Applications」を連携させるソフトウェア。製品部品の標準化を実現するコンサルティングサービスも併せて提供する。

 工作機械や半導体などの製造装置で世界的シェアを持つ日本の産業機械業は、顧客の細かい要求仕様に合わせた製品作りに強みを持っており、日本特有の「製番管理方式」という考え方を採用している。製番管理方式とは、受注単位(製品/半製品)に個体ごとの識別番号である製番(製造番号/工事番号)を付与し、生産計画の立案、製番に基づく部品や資材の発注を行う生産管理の手法のこと。

 新ソリューションは、この手法を販売や設計領域にまで拡大して適用することで、製品仕様確定前の標準部品の見込手配や長納期部品の先行手配、設計から生産部門間の設計変更情報を正確かつ迅速に反映できるようにする。結果として、生産リードタイムの短縮を図る。プロジェクト全体の進捗状況やコストの把握も可能になるとしている。

 ソフトウェアの名称は「Obbligato II-IFS Applications連携テンプレート」。3月から出荷を開始する。価格は1800万円から。

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