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» 2008年01月22日 04時51分 UPDATE

2人のマーク――アンドリーセン氏とベニオフ氏――「クラウド」を語る (1/2)

Salesforceのベニオフ氏とNingのアンドリーセン氏が、Platform as a Service、そして「クラウド」内での開発の将来について語った。

[Renee Boucher Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 マーク・アンドリーセン氏は、世界で最初に普及したWebブラウザ「Mosaic」の開発者として有名だが、同氏はNetscape、LoudcloudおよびNingの共同創業者でもある。同氏の新たなベンチャー事業であるNingは、ソーシャルネットワーキングサイト用のプラットフォームを提供している。

 Salesforce.comのマーク・ベニオフCEOは、アンドリーセン氏について「人々が今日、メインストリームとして利用しているコア技術を実質的に発明した人である」と評する。

 ベニオフ氏はSaaS(Software as a Service)ムーブメント創出の立て役者として知られ、アンドリーセン氏が生み出したとするこれらのコア技術上でアプリケーションを提供している。ベニオフ氏は現在、クラウドコンピューティングの推進者の一人として、これらのコア技術をPlatform as a Service(サービスとしてのプラットフォーム)に仕立てようとしている。

 両氏は1月17日、サンフランシスコで開催された開発者向けの「Tour de Force」カンファレンスで意見を交わし、その中でアンドリーセン氏は、Platform as a Serviceの波が始まったと考えていると述べた。

ベニオフ この業界を振り返ると、これまでにPC、Windows、Linuxおよびプラットフォームのホリゾンタル面が出現し、データベースや分析などのアプリケーションを提供する企業が登場しました。今、新たなタイプのプラットフォーム企業が出現しようとしているのでしょうか。

アンドリーセン はい、何千社もの広範なプラットフォーム企業が登場すると思います。

 プラットフォームとは何かについては共通の定義が存在します。それはプログラムができるということです。インターネットあるいはクラウドへのシフトは、さまざまな点において非常に大きな出来事です。文字通り何千もの新企業がこのアプローチを目指すでしょう。この奔流は、今まさに始まろうとしています。

ベニオフ この業界では、オンデマンドプラットフォームの第1層は信頼されるグローバルなプラットフォームとみられています。データ管理レイヤ、インテグレーションレイヤ、WebサービスAPI、メタデータAPIなどがそろっているからです。その上にロジック、言い換えればワークフローが置かれ、さらにその上には、おそらく何らかのユーザーインタフェースやパッケージングメカニズムが置かれる形になります。PaaS(Platform as a Service)もこのような構成になると思いますか。つまり、PaaSはこのようなスタックとして進化するのでしょうか。

アンドリーセン それは昔から考えられてきた一般的なスタックの形態です。プラットフォームスタックに関する古くからの考え方に対する新たなアナロジーとは、その上に幾つかのものを追加することです。重要なのは、オンデマンドインフラは、開発者をインフラに関する悩みから解放するということです。われわれのネットワークの中には、1週間に10%あるいは20%というペースで成長しているものもあります。

 つまり、トラフィックが軌道に乗れば、基盤となるインフラ、つまり実行環境のことを心配しなくてもいいのです。これは実に素晴らしいことです。

 PaaSの2番目のポイントは、プラットフォームがコードを実行するためだけのものではなくなるということです。ほかのサービスにアクセスするためのプラットフォームであってもいいのです。財務データにアクセスする、Googleに連携する、Amazonに連携するといった具合です。コードだけではなく、ライブなコネクションであるサービスやデータにアクセスすることが重要になるのです。

 もう1つのポイントは、定義からすれば、PaaSというのは何万人あるいは何百万人の人々が同時に利用できるサービスです。つまり本質的に社会性を帯びているのです。人々はアプリケーションの開発でコラボレートできるだけでなく、アプリケーションの利用でもコラボレートできるようになるのです。ライブなデータ、ライブなサービス、ライブな人々と連携し、すべてがつながるのです。これは、サーバが床の上にポツンとあるのと比べると、はるかに肥沃なイノベーションの土壌です。

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