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» 2008年01月22日 07時30分 UPDATE

2008年のWebトレンドはどこに――オルタナブロガーたちの視点 (1/2)

ニコニコ動画が国際化? ラジオ番組はネット再放送が可能なのか、なぜリメイクが流行っているのか、ケータイ小説で性教育? Twitterのカテゴリは? 2008年も、オルタナティブ・ブロガーたちは、ITにまつわる時事ネタなどを、独自な目線で語る。

[森川拓男,ITmedia]

ニコニコ動画の国際化

 ITmedia 海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」ニコ動、海外ブログで紹介されるによると、新興Webサービスを取り上げて紹介している海外ブログで、ニコニコ動画への登録方法がスクリーンショットを使い、英語圏ユーザーへ向けて丁寧に紹介されたとか……。そのブログで以前、日本のネットニュースについて触れた際、「ビッグヒット」として紹介したニコニコ動画への反響がすごく、問い合わせが多数あったということがキッカケになったようだ。

 確かに、日本では大ヒットしたニコニコ動画だが、海外ではどのように見られているのか? 同ブログでは、「(英語圏のユーザーが日本のサイトに登録するという)冒険が報われるサイト」として紹介していることからも、今後は海外からの投稿が増えていくのかもしれない。

 すでに台湾や韓国ユーザーからの投稿もあるニコニコ動画だが、これからは西欧からの投稿も増えて国際化が進みそうだと、広瀬氏はまとめている。

 この、日本発サービスの国際化は喜ばしいことだが、著作権問題を考えると、難しい事態も起こりそうだ。

 この件とは少し違うが、オルタナティブ・ブロガーの間で、筆者も見逃せない話題が提起された。それは、ラジオ番組のIP再放送はできないだろうかという話題だ。

 辻俊彦氏「キャピタリストの視点」オールナイトニッポンのIP再放送と、妹尾高史氏「抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー」どなたか実現してくれませんか?(3)「ラジオ番組IP再放送」〜追補:ANN以外の番組、別のターゲット、コンテンツ用意(案)〜に投稿されているが、ラジオ・リスナーでもある筆者にとっても、IP再放送は望ましいところだ。ただし、音だけといっても権利問題は複雑なので、そう簡単にいくかどうかは分からない。実際のところ、多くのラジオ番組のポッドキャスト版では、テーマ音楽でさえカットされるケースがほとんどだからだ。ラジオ番組、特にAM深夜放送では、音楽よりもトークがメインだろうが、それでも懐かしいテーマ音楽などがあったほうが楽しみは倍増する。限られた地域でしか聞くことができないAMラジオ番組、それも懐かしいものがIP再放送されれば……。

 ただし、このような企画では、権利問題以外に大きな障害がある。それは、放送局側に素材が残されていないかもしれない? という問題だ。そんなバカなと思うかもしれないが、テレビでも、VTR初期の頃の番組は、テープが高価だったため、上書きしていたという事実がある。ラジオの場合でも、古いものは録音が保存されていないことが多いという。そもそも、放送するための素材が無ければ、この話は進みようもないのだ。

 2008年、これらの話題がいったいどういう方向に進んで行くのか、注視していきたい。

投稿数が増加傾向に

 「オルタナブログ通信」は、150組のオルタナティブ・ブロガーが、ITに関する時事ネタなどを独自の視点から日々発信するITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された幾つかのエントリーをピックアップ、読者の皆さんにナビゲーションする目的で連載しているものだ。

 今回は、1月10日〜1月16日にかけて投稿された190近くのエントリーの中から、冒頭で触れた「ニコニコ動画の国際化」のほか、「記者発表」「ケータイ小説」「Twitter」「オタク」「リメイク」などといったキーワードに注目してみた。ここから筆者の視点で幾つかピックアップし、紹介させていただいた。読者の皆さんが「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考になれば幸いだ。

graph20080117.gif 1月3日〜1月9日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 例によって、オルタナティブ・ブログの「見える化(可視化)」を行った。1月10日〜1月16日を「1月2週」として、過去8週分の投稿数データをグラフ化したものである。

 今回は1カ月ぶりに、投稿されたエントリー総数が190近くにまで増加した。これは、投稿されたブログ数や1つのみの投稿が微増だったのに対して、4つ以上投稿されたブログが7つも増加したことと無縁ではあるまい。この傾向がこのまま進んでいくのか、それとも上げ止まるのかどうか、注目していきたい。

 さて、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」では、ブログの蘇生限界点という興味深いエントリーが投稿された。オルタナティブ・ブロガーたちの休止・再開動向の分析である。オルタナティブ・ブログのみの分析であるが、一般ブログでも同じような傾向があるのかどうか考察してみると面白いかもしれない。

 ここで、1月7日〜1月13日の週間アクセスランキングから注目点を紹介しよう。

 今回は、1位に「いつか来る鳥インフルエンザの世界的大流行のため、個人でできること」、5位に中国、鳥インフルエンザの人同士で感染を発表。私達も個人レベルで対策を。といった具合に、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」へ投稿された鳥インフルエンザ絡みのエントリーが上位に入った。やはり、中国で人から人への感染が発表されたことから興味を惹いたのだろうか。

 また、年末年始らしいエントリーも幾つか入ったが、8位に「年賀状交換の間がどうしても合わない人」(抱き込め!ユーザー、巻き込め!デベロッパー)は、共感を覚えた人も多いのではないだろうか。今年の場合、郵政民営化最初の年賀状ということもあってか、年賀状の販売自体が1月18日まで延期するという手段を使っているが、やはり年賀状としては松の内(1月7日)までで、それ以降は寒中見舞いとして返礼するのが正しいのだろう。

 このような中で、3位に「史上最高に「無駄に」美しいワードプロセッサ」(CloseBox and OpenPod)が入った。Macintosh版のWord 2008についてのエントリーだが、それと分かってアクセスしたのか、それともタイトルに惹かれてなのか、興味深い。

 それでは、1月10日〜1月16日にかけて投稿された幾つかのエントリーから、どのような話題が展開されてきたのか見ていこう。

記者発表の時間配分

 加藤恭子氏「きょこ コーリング」に、広報、これがポイント!(記者会見開始時間)と、広報、これがポイント!(記者会見全体時間)というエントリーが投稿された。

 筆者も何回か、いわゆる記者発表の席に出向いたことがある。もちろん、相手がセッティングした時間に行くわけだが、ほとんどの開始時間は午後からだった。そして、1時間以内にはプレゼンは終わっていたように思う。

 すべてのケースに当てはまるわけではないだろうが、加藤氏の指摘は的を射ている。確かに、ニュースを扱う記者は、1つのことに何時間も関われるわけではない。いかに複雑な内容であっても、何時間もかけてプレゼンされたところで、そのすべてを記事化できるはずもないのだ。

 取材をする側の筆者からすると、プレゼンする側からの意見が聞けたのは興味深かったが、記者発表をする広報の立場からも参考になるエントリーだった。

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