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» 2008年01月29日 19時56分 UPDATE

「Mr. SaaS」、ワシントンに行く (1/2)

米大統領選では、2つの選挙陣営が面倒なITタスクをインターネットにアウトソースしている。

[Roy Mark,eWEEK]
eWEEK

 米民主党は今年の大統領選でインターネットを効果的に活用しているとして注目を集めているが、SaaSの活用という点で最後に勝つのは共和党かもしれない。少なくとも、「Election 2.0」を自慢する権利は共和党の方にありそうだ。

 2004年の大統領選挙では、民主党は勝利には至らなかったものの、寄付、支持、票の獲得でソーシャルネットワーキングツールを活用して共和党の機先を制したことが大きな話題になった。民主党のハワード・ディーン氏の大統領の夢は、4年前にアイオワ州でついえたが、同氏が編み出したオンラインキャンペーン方式は、Facebookが一般に公開されることさえ想像できなかったころに、ソーシャルネットワーキングの威力をいち早く実証する形になった。

 選挙運動の管理者にとってオンラインインフラを構築するというのは、悪夢にも似た厄介な仕事であり、高価なハードウェア、最初に高額のライセンス費用が必要なソフトウェア、目玉が飛び出るような時給を要求するITコンサルタントなども必要だ。情熱と善意に満ちてはいるが、ITについてはまったく無知なボランティアが全米規模のキャンペーンシステムをクラッシュさせることもあるだろう。

 昨日まで順調に動いていたシステムが明日にはダウンするかもしれない。データのセキュリティは大丈夫なのだろうか――選挙運動管理者の不安の種は尽きない。うまくいけば米国政府の次の技術責任者になれるかもしれないが、下手をすれば失業するかもしれないのだ。

 共和党のミット・ロムニー候補とロン・ポール候補は今年、オンラインキャンペーンの方法に関して、民主党の大統領候補者だけではなく、共和党の候補者とも異なるアプローチで臨んでいる。サービスモデルのテンプレートをオンラインキャンペーンに導入したのだ。ホワイトハウスを目指した競争は1分1秒が勝負であり、1ドルでさえ無駄にはできないのだから、ITシステムはレンタルすればいいではないかという発想だ。

 「SaaS(Software as a Service)を選挙運動のためのビジネスモデルと考えれば分かりやすい。キャンペーンを運営するのは企業を運営するようなものだ」とSalesforce.comでグローバルポリシーを担当するダン・バートン上級副社長は説明する。

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