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» 2008年02月05日 15時55分 公開

MSバルマー氏、Yahoo!の買収を通じてGoogleに対抗する手段を明らかに

MicrosoftのCEOは、Googleからシェアを奪う手段として、研究開発の強化、業務効率の改善、検索/広告事業の規模拡大を挙げている。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 「今年、Yahoo!を446億ドルで買収するのに成功するかどうかにかかわらず、Microsoftが検索連動型広告とオンライン広告のビジネスでGoogleに挑戦するためには、幾つかの重要な分野にフォーカスする必要がある」――スティーブ・バルマーCEOは2月4日、財務アナリスト向けのミーティングでこのように述べた。

 Microsoftの課題として、同氏は研究開発の取り組みを拡大すること、業務効率の改善を通じて適材適所を実現すること、そして検索/広告事業の拡大により、自社の検索エンジンを利用して広告をクリックするユーザーを増やすことを挙げた。特に、業務効率の改善は、MicrosoftがYahoo!の買収に成功した場合に重要な課題になるという。

 Microsoftの広告プラットフォーム、検索技術、ならびにモバイル、ソーシャルメディア、ビデオ、エンターテインメントなどの新しいユーザーエクスペリエンス分野について、バルマー氏は「この市場でわれわれが望む地位に到達するために、必死にイノベーションを進めるつもりだ」と語った。

 同氏によると、Yahoo!の買収はMicrosoftが迅速に成功するのに必要な技術リソースをもたらすという。「Yahoo!が早急に買収提案を受け入れることを期待している」と同氏。

 Microsoftが62%のプレミアムを付けてYahoo!を買収するという提案をしてから数日後に行われた戦略発表の席上で、バルマー氏はこのように発言した。Microsoftでは、Yahoo!を買収すれば、インターネットの巨大勢力であるGoogleに対抗して検索市場とオンライン広告市場で大きな地盤を獲得できると考えている。

 「Googleは全世界の検索連動型広告市場で75%のシェアを持っているという状況の中、MicrosoftとYahoo!が結合すれば競争が促進されるとともに、Microsoftが自社のリソースだけに頼るよりも早期にGoogleに対抗できるようになる」と同氏は話す。

 業界専門家によると、MicrosoftがYahoo!を買収してGoogleに対抗するには、多くの重複製品を整理する必要があるという。こういった重複製品としては、Webメール、検索、インスタントメッセージングなどの競合するコンシューマー指向のソフトウェア製品がある。

 バルマー氏はアナリストミーティングの冒頭、Microsoftの企業としての現状および近い将来の状況として、「広範なソフトウェアイノベーションをリードするプロバイダー」と自社を規定した。

 エンタープライズ市場にも進出を果たしているMicrosoftがデスクトップソフトウェアメーカーとして分類されていることに同社は驚いているとして、バルマー氏は「Microsoftはインターネット時代に対応したホスティング型ソフトウェア+サービスのプロバイダーである」と強調した。

 同氏によると、人々はオンライン広告を、GoogleやSalesforce.com、小規模ベンダー各社が利用しているクラウドコンピューティングのトレンドに関連付けているが、Microsoftでは自社のすべての製品をクラウド内でSaaS(Software as a Service)として提供する計画だという。これには、広告で運営されているWindows Liveスイートに加え、Windows OSや稼ぎ頭のOfficeなどの製品も含まれる。

 「クラウドへの移行に伴い、一貫性のあるクラウドプラットフォーム上で展開されるこれらのビジネスはいずれも新たな収益機会を実現するだろう」とバルマー氏は語った。

 同氏は、MicrosoftのSaaS製品が同社の従来のパッケージソフトウェアを飲み込むという形の共食いが起きる可能性を認めながらも、将来的成長の機会の方が大きく、数百社の顧客がMicrosoftのソフトウェア+サービスというアプローチを採用する予定だと述べた。

 またバルマー氏は、Windows Liveのエンタープライズ版の提供を約束したが、その時期は明らかにしなかった。

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