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» 2008年02月14日 15時17分 UPDATE

Ruby on Railsを見習うASP.NET (1/2)

Microsoftは自社のWeb開発プラットフォームにMVCのサポートを追加しようとしている。

[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftでは、自社のWebアプリケーション開発システムであるASP.NETにMVC(Model View Controller)アーキテクチャを実装する取り組みを進めている。

 同社は昨年12月、MVCのサポートを組み込んだASP.NETの最初のバージョンをリリースし、現在は同技術の完成度を高めたCTP(Community Technology Preview)リリースの開発に取り組んでいる。同リリースは、3月にラスベガスで開催される「MIX 08」カンファレンスで提供される予定だ。

 MVCは主としてJavaの世界で用いられるアーキテクチャパターンであり、これを採用したものとしてはRuby on Railsフレームワークが有名だ。MVCは、「コントローラ」を媒介コンポーネントとして導入することにより、データアクセスとビジネスロジックをデータプレゼンテーションとユーザー操作から分離するというアーキテクチャである。

 Microsoft .NET Frameworkチームのプログラムマネジャー、ブラッド・エイブラムズ氏は、「Web開発者の間でモデル駆動型開発が盛んになってきたようだ」と話す。

 エイブラムズ氏によると、MicrosoftがMVC分野に進出するきっかけになったのは、同社デベロッパー部門のゼネラルマネジャー、スコット・ガスリー氏が長時間の機中で作成したプロトタイプだったという。

 「われわれはこの種のモデル駆動型開発をASP.NETに組み込む方法を検討し、12月に最初のリリースを出した」とエイブラムズ氏は話す。この技術は「ASP.NET MVC」と呼ばれる。

 MVCは何年も前から開発パターンとして利用されているが、Microsoftでは、ASP.NETユーザー向けに、このパターンを「大幅に簡素化」したバージョンを提供する計画だという。

 エイブラムズ氏によると、Microsoftが「Visual Studio 2008」で導入した新しいプロジェクトテンプレートには、MVCプロジェクトとMVCテストプロジェクトのテンプレートも含まれるという。またMicrosoftは、オープンソースの.NETベースの各種プロジェクトで開発者として名を馳せたフィル・ハーク氏をASP.NETのシニアプロダクトマネジャーとして雇い入れた。

 「フィルはわれわれに明確な説明を求め、あらゆる機能が簡単にテストできることを重視する」とエイブラムズ氏は話す。ハーク氏は、TDD(テスト駆動型開発)派のプログラマーだったという。

 「.NET分野では多数のオープンソースプロジェクトに携わり、TDDの考え方を多く取り入れた」とハーク氏は語る。同氏によると、Microsoftを訪問したときにガスリー氏の取り組みを見せてもらい、その後、ガスリー氏からMicrosoftに入ってプロジェクトに参加するよう誘われたという。

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