オープンソースモデルについて、バルマー氏は、商用モデルと同様に浸透していると認めた。MicrosoftはWindowsと.NETプラットフォーム上でできるだけ多くのオープンソースの革新技術を「奨励し、招き、求めている」という。
「そのことに興奮している。当社がPHPをIISに統合し、実行できるようにするためにしたことを見てほしい」(同氏)
Microsoftが2月21日に発表した相互運用性とオープン性に関する新方針はオープンソース開発者にとってどんな意味を持つのかとの質問に、同氏は、商用および非商用ソフトのために特許ライセンスを取得する必要がなくなると答えた。
「オープンソース開発者は、ライセンスを取得しなくても、これらの特許を使ったソフトを書ける。だがそうした製品を使う顧客は、当社から直接、あるいはNovellを通じてライセンスを取得しなければならない。いつかはRed Hatからも取得できるようになるかもしれない」(バルマー氏)
Microsoftは、ほとんどのオープンソース開発者はそうしたビジネスをしていないが、オープンソースディストリビューターはしている、あるいは少なくともする可能性があることを把握している。「少なくともLinuxにおいては、当社とNovell、SUSEとの協業を通じて、人々がこれら特許のライセンスを簡単に取得する手段を設けた」
マグリア氏は、今回の新たな相互運用性方針により、オープンソース開発者が標準に基づいた手法で、Windowsを中心とした大規模なエコシステムに対応した製品を構築できるようになると語った。
「当社がどのように標準を使っているかを明確にし、標準に強化機能を加える場合はそれがどんなものかを定義できるようにしようとしている。場合によっては、Windowsの一部となっているプロプライエタリなプロトコルもある。当社はそれをすべて公開しており、開発者はそれをすべて利用できる」(同氏)
だがマグリア氏は、こうした技術情報は「深いレベルのものであり、寝る前の軽い読書では済まない」ため、開発者は全力で取り組まなければならないと認めている。
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