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» 2008年03月24日 14時18分 UPDATE

ソーシャルネットのLinkedIn、企業プロフィール情報を提供

LinkedInの新サービスを支えるのは個人同士を結び付ける機能だ。会員の職歴やつながりが、企業プロフィールの作成で利用される。

[Deb Perelman,eWEEK]
eWEEK

 プロフェッショナル向けのソーシャルネットワーキングサービスを提供するLinkedInは3月21日、企業のプロフィール情報の提供を開始した。プロフィールの作成には、会員の職歴データなども利用される。

 企業プロフィールはLinkedInの2000万人の会員から提供されるデータに加え、BusinessWeekおよびその姉妹企業であるCapital IQから提供されるデータに基づいて作成される。LinkedInの会員は、自分のプロフィール欄に雇用主、職種、職歴などを記入するよう求められる。LinkedInの企業プロフィールサービスが立ち上げられた時点で、大小さまざまな規模の16万の企業および慈善団体のプロフィールが掲載されている。

 このサービスは、従業員のデータを組み合わせることによって企業情報を簡潔に提供するというもので、求職者や企業の採用担当者に役立ててもらうのが狙い。企業プロフィールのページには、企業に入社した人や退社した人、社内で異動した人、人気の高いプロフィールを持った人、最近昇進した人などを紹介した欄などが含まれている。

 LinkedInのサービスを支えるのが、個人同士を結び付ける機能である。関連する企業データにより、企業の従業員の職歴の傾向や企業間の結び付きを把握したりするなど、っ独特の視点から企業を見ることができる。例えば、eBayの従業員の多くがGoogleやMicrosoft、Yahoo!に友人がいるのは驚くことではないかもしれないが、彼らはKijiji(全世界でサービスを提供する無料の地域クラシファイド広告サービス)とも結び付きが強いことが分かる。

 プロフェッショナルとして成功した人のキャリアパスは、求職者にとって貴重な情報になりそうだ。Microsoftの従業員の多くがIBM出身であり、レドモンドで勤めた後にAmazonに転職する人も多いという事実は、求職者にとって興味深く思えるかもしれない。

Facebookへの対抗

 LinkedInはこれまでサービスを個人プロフィールだけに限定してきたために、専門家の間では「つまらない」とか「役に立たない」といった批判があったが、(同社の名前にもあるように)リンクを提供するようになったことで、同社に対する評価、ひいては同社の人気が高まるかもしれない。

 従来、LinkedInの会員のプロフィール同士は限定された形でしか結び付いていなかった。互いに相手を探し、職業的に関係している(あるいは関係していた)ことを確認した会員のプロフィールだけが結び付けられていた。

 TechCrunchの3月20付の記事でマーク・ヘンドリクソン氏は、「LinkedInにとって、企業プロフィールのページ(これはFacebookのネットワークページを連想させる)の追加、そしてユーザー生成コンテンツを増やすという計画は、賢明な方針だ。同社はユーザーが定期的にサイトを訪問、利用する理由を提供する必要があるからだ」と述べている。

 LinkedInの新機能にFacebookとの類似性(言い換えれば競争)を感じるのは、ヘンドリクソン氏だけではない。

 ソーシャルネットワーキングを専門とするブログsocialtimes.comの記事でニック・オニール氏は、「企業データの追加はともかく、これらの新ページはFacebookのネットワークページとほとんど同じだ。違うのは、会員以外の人でもこれらのページを見ることができるという点だけだ」と記している。同氏によると、これらの機能はFacebookの方が利用しやすいという。

 異なる見方をする人もいる。CrunchBase.comによると、2007年7月に設立され、これまでに2750万ドルの資金を調達したLinkedInは、主としてネットワーキングとブランディングに関心のあるプロフェッショナルの間で人気があり、同サイトが提供する簡素なツールが高く評価されているという。

 「Facebookにも欠点がある。LinkedInは、Facebookが提供するような多数の派手な機能(Beaconや操作に時間のかかるアプリケーションなど)をそぎ落としたプロフェッショナル向けツールであると見られている。昨日も誰かが『まじめなソーシャルネットワーキングサイトはLinkedInだけだ』と言っていた」とマーク・エバンス氏は自身のブログに書いている。

原文へのリンク

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