Salesforce.comのパートナー企業が、「Salesforce for Google Apps」について、ウェブベースのソフトウェアが顧客のニーズを迅速に低コストで満たせることを証明するものだと評価した。
あらゆる規模の企業にとって、Salesforce for Google Appsはオンデマンドビジネスアプリケーションを本格的に使い始める重要なきっかけになり得ると、Salesforce.comのパートナー2社が述べている。
オンデマンドソフトウェア実装コンサルタント企業Bluewolfで、ビジネス開発担当副社長を務めるグレン・ストッフェル氏は、Salesforce.comのCRM(Customer Relationship Management)ソフトウェアとGoogleのウェブベース生産性アプリケーションの組み合わせは、「複数の理由から注目に値する取り組みである」と話した。
Bluewolfは、7年間にわたりSalesforce.comとオンデマンドCRM実装分野で協働しており、Googleとは「Google Enterprise」がリリースされた18か月前から提携している。
Salesforce for Google Appsは、「インターネット上のビジネスを効率的に展開できていることを実感させてくれる新たなソリューション」であり、企業のコアコンピテンシーにかかわるものだと、ストッフェル氏は主張した。
同サービスを利用することで、Google AppsユーザーはSalesforce.comのCRMアプリケーションにアクセスでき、Salesforce.comユーザーはGoogleの生産性アプリケーションとの緊密な連係が図れるようになる。両社とも、自社製品の機能をオンライン用に作り直す必要はないのだ。
Salesforceの製品には、Microsoftの「Outlook」に似た標準的なデスクトップ生産性アプリケーションがすでに統合されているため、同社は現在、成長著しいオンラインアプリケーション分野へ競争力の高い機能を提供することに力を入れている。オンラインアプリケーション分野では、すべてのアプリケーションをウェブ対応にする、もしくはウェブ上で使用できるアプリケーションの数を増やす取り組みが活況を呈している。
一方、SalesforceおよびGoogleのWebアプリケーション開発パートナーであるAppirioの共同創設者、ナリンダー・シン氏は、Salesforce for Google Appsが「恒久的な刺激」として働き、両社のプラットフォームを結びつけるWebアプリケーションがこれから多数生み出されるのではないかと語った。
4月14日、Salesforce.comがSalesforce for Google Appsを発表した際に紹介した製品のうち4種は、Appirioが開発したものだ。これらは、カレンダーを同期させるアプリケーション、ユーザーがドキュメントを検索し埋め込むためのアプリケーション、マーケティングキャンペーン用のコラボレーションアプリケーション、カスタマイズCRMダッシュボードを作成し共有するためのアプリケーションの4種となっている。
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