Microsoftの「XP SP3」インストール問題に非難続出：読者の視点

eWEEKの読者から「Windows XP Service Pack 3（SP3）」のインストール後、AMDのプロセッサを搭載したHewlett-Packard製デスクトップで問題が発生したという声が上がった。

[Scott Ferguson，eWEEK]

　eWEEKが掲載した、AMDのマイクロプロセッサを利用しているHewlett-Packardのデスクトップに「Windows XP Service Pack 3（SP3）」をインストールする際のトラブルに関する記事2本に対し、1週間ほど前から複数の読者が反応を寄せている。

　例えば、Microsoftの元社員でブロガーのイェスパー・ヨハンソン氏は、SP3がHP製PC上で引き起こす問題として、SP3をインストールしたところ、マシンが永遠に再起動するようになったことを5月8日から書いている。

　SP3をインストールするにあたり、トラブルに見舞われた読者は、ほかにも数多くいるようだ。これらのAMDマシンのユーザーは、SP3の導入とともに無限リブートが起こるケースを含め、さまざまな問題を報告している。リブート問題は、HPが使用しているAMDベースPCのイメージが、Intelベースハードウェアのイメージと同一であることが原因になっていると思われる。SP3がIntelのドライバを探しても、AMDベースのデスクトップには含まれていないため、不具合が生じるのだ。

　HPは現在、この問題の修復に取り組んでいる。同社の広報担当者は、HPおよびMicrosoftが修正パッチを提供できるようになるまで、当面はSP3のダウンロードを見合わせるようユーザーに呼びかけた。

　読者の中には、独自に問題の解決を図ろうとしている人々もいる。5月19日には、ジェフと名乗るある読者が、セーフモードにスイッチすればSP3をアンインストールできることが分かったとコメントした。

　「SP3をインストールしてから、わたしのHPマシンは再起動ループを始めた。セーフモードに移行してSP3をアンインストールし、HPのパッチをあててみると、不具合は解消した。ちなみにわたしは、“XP Media Center Edition”を使っている」（ジェフ氏）

　そのほかネイサンという読者は、自宅にある3台のPCにSP3をインストールしようとしたら、すべてに問題が起こり、そのうちの1台は再起動を繰り返すようになったと、5月15日に書いている。

　「3台すべてのコンピュータのバックアップを定期的に取っていて、ほんとうによかった」と、ネイサン氏は言う。「仕事に使っている1台は、すぐにリブートし始めた。再起動すると、Windows XP画面が表示される代わりに“死のブルースクリーン”が現れ、リブートが永遠と続く。仕事をするのにこのPCをどうしても動かしておく必要があったので、しかたなくWindowsを再インストールした」（ネイサン氏）

　AMD、HP、Microsoftの各社や、あるいは3社すべてに対して不満をぶつける読者が多かったが、中でも匿名のユーザーが5月18日に残したコメントは、そうした感情をよく表すものだった。

　HP製ではない、Intelプロセッサを搭載した別のPCにSP3をインストールし、問題が起こったという読者がいた一方で、Intelベースコンピュータでは何のトラブルもなかったという読者もいた。Dellの公式ブログには、同社のマシンには異常はないと記されており、今はもっぱらHPが非難の的となっている。

　ある匿名の読者は5月16日に、Microsoftの技術サポート担当者が親切に助けてくれた点は評価できるが、今後アップデートをするときはもっと慎重になってもらいたいと、苦言を呈するコメントを書き込んだ。

　同氏のコメントは、次のように続いている。

　「騒ぎが収まるまでSP3はインストールしない方が賢明だという直感に従おうと思う。万が一これをインストールするとなったら、ウイルス対策ソフトウェアのような、終了しておくのが当たり前のアプリケーションばかりでなく、あらゆるものを確実にシャットダウンし、セーフモードを使うつもりでいる。また、インストール前にはかつてないほど完璧なバックアップを取り、サポート担当者の番号を電話の短縮ナンバーに登録し、その後の処置にいくらでも時間を取れるようスケジュールを調整しておくことも頭に入れた。このトピックに関する書き込みは読めるだけ全部読み、問題が起こった場合のリストア計画も立てよう。これでなんとか、Vistaへの移行に抵抗する時間が稼げるのではないだろうか」

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