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» 2007年12月26日 13時00分 公開

「行く年来る年2007」ITmediaエンタープライズ版:Vista SP1にする? XP SP3で行く? (1/2)

Windows VistaとXPに、ほぼ時期を同じくしてSP(Service Pack)がリリースされる。Vistaへの移行をためらうユーザーは、2008年にどの道へ進むのか究極の選択を迫られる。

[柿沼雄一郎,ITmedia]

 2007年1月30日、マイクロソフトの最新クライアントOSとなるWindows Vistaの一般発売が始まった。すでに前年11月には企業向け出荷が始まっていたが、多くのユーザーはこの日初めてパッケージやVista搭載のPC製品を目にしただろう。東京・秋葉原や有楽町では午前0時とともに販売を開始した量販店もあり、その店頭には製品をいち早く求めようとする人々の列も見受けられた。

Windows Vista プラケース入りで発売された一般向けパッケージ

 あれからもうすぐ一年。鳴り物入りでの登場だったVistaだが、ユーザーへの浸透、特に企業への導入はわずかずつでしか進んでいないと聞く。なぜだろうか。

 2007年9月末の時点で、Vistaは全世界で8800万本出荷されたという。一方、日本国内の企業向け年間PC出荷台数はおよそ900万台(IDC Japan調べ)で、このうちVista搭載PCの割合は5〜10%程度とみられる。年内に16万台の導入が予定されているというマイクロソフトの主張を聞けば、実際の導入率もほぼ10%台と予想できる。このように企業がVista導入に消極的な理由はいくつかあるが、最も大きな不安要素の一つが「安定性」だろう。

 こうした懸念を払拭できるかもしれないのが、2008年にリリース予定のVista SP1だ。

 SP(Service Pack)はOSやアプリケーションの動作の安定性を高めて、より堅牢なシステム提供を約束してくれるものという期待がユーザーにはある。過去のマイクロソフト製品においても、SP1のリリースタイミングが企業導入のスタートポイントになったという話もあるようだ。それならば、Vistaもいよいよ企業システムへの普及期に入るのだろうか。

 マイクロソフトによればVista SP1は不具合修正が主な目的であり、その主要部分はすでにWindowsの自動更新プログラムによって提供されているという。こう聞くとちょっと拍子抜けするが、こうした修正以外にSP1で提供される新たな機能で、企業にもアピールするものとして「exFATの対応」、「RDPの通信効率の向上」、「スマートカードの認証方法の選択肢」、「BitLocker機能の向上」があげられている。この中で特に有用なのは、ブートドライブ以外も暗号化が可能になったBitLockerだろう。データをWindowsシステムとは別のドライブへ保存しているような運用ケースでも、暗号化によるデータ保護ができるようになった。

 安定性も高まり、企業向けの機能追加もあるとなれば、これはもうVista SP1を導入する最適な機会になるはずだ。

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