ビジネスマンの不死身力:「夜食は太る」の科学 (1/2)
「夜遅く食べると太る」とよくいわれますが、企業業績の厳しい折、日々残業に精を出すビジネスマンも多いと思います。この説の根拠について考えてみましょう。
「夜遅く食べると太る」とよくいわれますが、企業業績の厳しい折、日々残業に精を出すビジネスマンも多いと思います。遅くまで働けば、そのぶん夕食の時間が遅くなるのも止むを得ないことです。仕事で疲れた上に太ったとなれば、踏んだり蹴ったりです。そこで、夜遅い食事が肥満につながりやすいとの説をもう一度考えてみましょう。
夜遅く食べると太る原因は?
昔から定説としてあるのは「夜食べてすぐ寝ると、余ったカロリーが消費されず、そのまま脂肪として蓄えられてしまう」というもの。確かにこれも本当のことです。しかし、これだけを原因だと考えると「残業続きで寝るのはいつも明け方近く」という人なら、夜中の12時過ぎにごはんを食べても太らないということになってしまいます。
体内時計の仕組みが解明ところが最近、これまで謎に包まれていた「体内時計」の仕組みが明らかになったことにより、たとえ寝る時間が遅くても、夜中に食べるほうがより脂肪に変わりやすいということが分かってきました。
このように「何を食べるか」だけでなく、「いつ、どのように食べるか」を考えることを「時間栄養学」といいます。
体の中には、Bmal1(ビーマルワン)をはじめ、体内時計の動きを司るたんぱく質が複数あります。これらが増減することで1日の中で体を活動させたり、休息させたりしています。このたんぱく質は、夜の10時から明け方の2時ごろ最も増えるのですが、都合の悪いことに、体に脂肪を溜めこむ性質を持っています。よって、仮にトータルの摂取カロリーが同じでも、この時間帯に摂取するほうがより太りやすいのです。
さらに「深夜の食事が当たり前」といった生活によって体内時計が狂うと、このたんぱく質が減るべきときに減りにくくなり、そのことによりさらに太るという悪循環におちいってしまいます。
しかし、時には、おなかがすいて我慢できないということもあるでしょう。深夜まで残業をするときなどは、多少は食べてもかまいません。胃に負担を掛けないよう、脂質が少なく、消化の良いもの(おにぎりなどがお勧め)を食べましょう。また残業途中、時間があまり遅くならないうちに何か軽く口にしておくのも、夜中の過食を抑える効果があります。
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