MicrosoftのWSUSに不具合、特定環境で更新を検出できずアドバイザリーを公開

特定の環境では、WSUS 3.0と3.0 SP1を通じて導入されたアップデートがクライアントシステムに配布できない不具合が存在する。

» 2008年07月01日 08時28分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは6月30日、IT管理者向けの更新プログラム管理サービス「Microsoft Windows Server Update Services」 (WSUS)でアップデートが検出されない不具合が見つかったとして、セキュリティアドバイザリーを公開した。

 セキュリティアドバイザリー(954960)によると、WSUS 3.0と3.0 SP1を通じて導入されたアップデートが、Microsoft Office 2003をインストールしたクライアントシステムへ配布できない不具合があるという。

 影響を受けるのは、WSUSサーバと同期させているクライアントマシンのみ。WSUSやOffice 2003に脆弱性があるわけではないが、顧客システムのセキュリティ全般にかかわる問題として、セキュリティアドバイザリーを公開した。

 現在、Microsoftで問題の解決に当たっているが、当面の間、アドバイザリーに記載された回避策に従って手動で設定を変更し、クライアントをWSUSと同期できるようにしておくことが望ましいとしている。

 なお、Microsoftは先日、システム管理ソフト「System Center Configuration Manager 2007」でアップデートが適用されない不具合に対処したが、今回の不具合はこれとは無関係だという。

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