コラム
» 2008年07月10日 11時35分 UPDATE

職場活性化術講座:よし! 明日はとなりの部門と飲み会だっ――全社的な知の創造 (1/2)

自分の身のまわりのルーティン業務をこなしていればそれですむという時代はとうの昔に終わっている。他の部門のこと、会社とライバル企業の関係などを知ることが重要だ。

[徳岡晃一郎,ITmedia]

広い視野とは何か

 今回は前回のベンチマーキングに続いて、もう1回、広い視野ということについて考えてみよう。ベンチマーキングは自社の外へ出て、社外のベストプラクティスを探す活動を主体としている。そしてそれは、競合他社とのパフォーマンスの比較を通り越して、世の中のベスト、異業種であってもベストなところを求めて広がっている。しかも、それは単にまねして参考にするだけではなく、コネクト&ディベロップの共創戦略へとつながってきている。このようにベンチマークは広い世界にいかにアクセスを持つかを議論するわけだ。

 しかし、一方で私たちには忘れてはならない資源がある。それは社内の知識だ。企業は、もともと知を創造する主体であり、その知の特殊性ゆえに、他社にまさり、生き残ることができている。ところが、われわれはどれだけ自社のことを知っているだろうか?

例えば、

  • 自社のビジョンは何か?
  • 自社の中期目標は何か?
  • 自社のコアコンピテンスとは何か?
  • 自社は何が強く、それゆえどういう面で競合他社より秀でているのか?
  • また、逆に何が弱いから、どういう面で負けているのか?
  • 自社の顧客からの評判はどういうものか?
  • 各部門の課題は何か?(開発、生産、販売、経理、人事など)
  • 各部門の強みは他社と比較してどこにあるのか?
  • 自社の文化を作ってきた歴史的なエポックは何か?
  • グローバルなケイパビリティはどの程度あるのか?

 このような質問に皆さんは答えられるだろうか? かなり難しいと思う。しかし、わたしたちが仕事をしていくときに、自分の身のまわりのルーティン業務をこなしていればそれですむという時代はとうの昔に終わっている。大きな構想を描いて、顧客の視点に立って、新たなイノベーションを起こしていかなければならなくなっている。このことは、われわれが自分の狭い世界だけではなく、まずは自分たちのすぐ隣にある資源をどれだけ有効に活用し、連携していくかにかかっているのではないだろうか。

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