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» 2008年07月17日 17時49分 UPDATE

Microsoft抜きで「ホワイトスペース」技術のフィールドテストが開始

Microsoft、Google、Dell、Hewlett-Packardなどの大手IT各社は、MotorolaとPhillipsのデバイスのテストが、認可不要のテレビ電波干渉緩和ゾーンを利用したワイヤレスブロードバンドの提供につながることを期待している。最初に登場する「ホワイトスペース」デバイスは、放送局がデジタルテレビへの移行の一環としてアナログ放送の中止を予定している2009年2月に使用可能になるかもしれない。

[Roy Mark,eWEEK]
eWEEK

 連邦通信委員会(FCC)は7月14日、数種類の「ホワイトスペース」デバイスのフィールドテストを開始した。IT業界では、この動きは将来的に、新たなワイヤレスブロードバンドのパイプを米国の家庭と企業につなげるものになると期待している。ホワイトスペースとは、テレビのチャンネル間に存在する未使用の干渉緩和帯域である。

 MotorolaとPhillipsがテスト用として提出したホワイトスペースデバイスは、コグニティブ無線通信と同様の検知技術を利用する。GoogleやMicrosoftなどのIT大手各社は、テレビチャンネル干渉緩和帯域を利用して、認可不要のブロードバンドおよび高度なモバイルサービスを提供したいと考えている。

 しかし放送局各社では、ホワイトスペースの利用は放送用電波との干渉につながると主張している。また、問題の周波数帯をワイヤレスマイクで既に使用している各種スポーツ団体は、同周波数帯の利用はワイヤレスマイクに問題を引き起こすと懸念している。一方、ワイヤレス通信分野で最も有力な業界団体であるCTIAでは、この帯域を認可制にし、競売で最も高値で落札した事業者に販売されることを望んでいる。

 Wireless Innovation Allianceの広報担当者、ジェイク・ウォード氏は「FCCが収集した広範な情報、ならびにFCCが行った作業を考えれば、FCCは今回のテストが終われば直ちに最終的な指令を打ち出すものと予想される。当団体のメンバー各社は、FCCと協力して懸案事項を解決し、ホワイトスペース技術のメリットをコンシューマーに提供する準備ができている」と話している。

 ウォード氏とWireless Innovation Allianceが望んでいるのは、今回のフィールドトライアルが、Microsoftから提出されたホワイトスペースデバイスのラボテストよりもうまくいくことだ。FCCは2007年7月、Microsoftのデバイスのテストでは、テレビ放送信号とワイヤレスマイク信号を常に感知・検出することはできなかったと発表した。FCCが実施した2回目のテストでは、Microsoftデバイスの影響力が失われる結果となった。

 NAB(全米放送事業者協会)は7月7日、「NABではフィールドテストに反対するつもりはないが、これまで実験室でのテストにおいて認可不要のデバイスが失敗を重ねたことを考えれば、この技術が宣伝通りに機能するか非常に疑問だと考えている」とする声明を発表した。

 全米フットボールリーグ、メジャーリーグ、全米ストックカー協会、全米バスケットボール協会、全米アイスホッケーリーグ、全米大学体育協会、PGAツアー、ESPN(スポーツ専門テレビ局)は、5月1日にFCCに提出した要望書の中でホワイトスペースの利用に反対した。

 「これらのデバイスは、コーチや職員が使用するヘッドセット、審判が判定やペナルティーを告げるのに使用するマイク、記者が選手やコーチにインタビューする際に使用するマイクなどのワイヤレス通信システムを使用不能にする恐れがある」とスポーツ団体連合は主張する。

 ホワイトスペースの推進派は、議論はまだ継続中である反論し、「問題となったのは本質とは無関係の電源に関連したものであり、干渉に関するものではない」と指摘している。Wireless Innovation Allianceの広報担当者、ブライアン・ピーターズ氏は「明確にするためにいえば、MicrosoftのデバイスはデジタルDTV信号とワイヤレスマイクの両方のテストに成功した」と発表文で述べている。

 ウォード氏によると、フィールドトライアルに進むというFCCの決定は、「われわれが以前から知っていたこと、つまりホワイトスペース技術は有効であることを証明するものであり、その結果、FCCはプロセスをさらに進めようとしているのだ」という。

 最初に登場する「ホワイトスペース」デバイスは、放送局がデジタルテレビへの移行の一環としてアナログ放送の中止を予定している2009年2月に使用できるようになる可能性がある。

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