NTT東日本をかたる不審な電話が急増中詐欺狙いか

NTT東日本によれば、同社をかたって自動音声で個人情報を聞き出そうする不審な手口が今月に入り急増している。

» 2008年07月17日 18時41分 公開
[ITmedia]

 NTT東日本は7月17日、同社の名前をかたって個人情報を聞き出そうとする不審な電話が急増しているとして、契約者に注意を呼びかけた。自動ガイダンスを装っているという。

 この手口は、家庭や企業などに電話をかけ「こちらはNTT東日本です。料金未納のため、まもなく電話が使えなくなります。問い合わせは“9”を押してください」という自動音声ガイダンスが流れる。「9」をダイヤルすると、オペレーターを装った人物がATMで電話料金を支払うよう誘導したり、住所や氏名などの個人情報を聞き出したりする。

 NTT東日本によれば、2007年10月31日に契約者から最初の問い合わせを受けたが、今年7月に入って件数が急増。問い合わせ件数は7月17日現在で101件になるが、このうち73件が7月に入ってからのものだという。報告の多い地域は、埼玉県が最多で55件、次いで山形県13件、北海道7件、福島県・秋田県でそれぞれ4件など。被害報告はないという。

 NTT東日本では、自動音声ガイダンスによる料金の催促や、契約者にATMの操作、個人情報を求めることは一切していないとして、注意喚起をしている。電話を使った手口以外に、Webサイトや電子メールによるフィッシング詐欺は確認されていない。7月11日にはNTTコミュニケーションズが今回と類似の手口が増えているとして注意喚起していた。

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