センドメール、仮想化メールセキュリティアプライアンスを発表VMwareで動作

センドメールは、VMware上で動作する仮想メールセキュリティアプライアンス「Sentrion MPV」を12月に発売する。

» 2008年08月26日 18時50分 公開
[ITmedia]

 センドメールは8月26日、仮想化マシン上で動作するメールセキュリティアプライアンス「Sentrion MPV」日本語版を発表した。12月末に発売する。

 新製品は、アンチウイルス/スパム機能や管理機能の「Mailstream Manager」とメール配信エンジン「Mailstream Switch MTA」、メールトラフィックを制御する「Mailstream Flow Control」、LDAPサーバ機能の「Sendmail Directry」、メールを隔離するフィルタ機能の「Mailcenter Quarantine」、送信ドメイン認証機能の「Authentication」、OSの各コンポーネントで構成される。

Mailstream Managerでの「Document Fingerprinting」登録画面

 物理アプライアンスと同様に、スパムメール対策やメール経由でのマルウェア感染の防御などの機能が利用できるほか、暗号化によるメールの保護、SenderIDやDKIMによる送信者の確認、ユーザー単位でのセキュリティポリシーの設定/適用などの機能が利用できるという。

 それぞれのコンポーネントを利用するには個別のライセンス購入が必要。新製品は、VMwareの仮想化システムESXバージョン3.0.2以降に対応している。

小島社長

 仮想化環境への対応について、小島國照社長は「仮想化による運用管理の負担軽減やハードウェアの稼働効率の向上、省電力化といった企業システムのニーズに対処することで、効率的なセキュリティ対策が図れるようになる」と説明した。

 同製品は物理アプライアンスでの利用にも対応し、同社では今後、ブレードサーバなどに対応したアプライアンス製品を提供する計画だという。

 同社は、併せてMailstream Managerのオプション機能として、送信メールによる情報漏えいを防止する「Document Fingerprinting」を12月末から提供すると発表した。

 Document Fingerprintingは、ドキュメントデータを識別のための暗号化文字列「フィンガープリント」を自動生成し、電子メールにドキュメントデータが添付される際にフィンガープリントでデータの内容を判別する。セキュリティルールなどで送信が禁止されているフィンガープリントに合致したドキュメントデータがあれば、送信を防止する仕組みとなっている。

 また、Mailstream ManagerはICAP(Internet Content Adaptation Protocol)に対応した。これにより、WebメールやFTPを経由する電子メールなどからの機密情報の漏えいを抑止できるようになるという。

 新製品はいずれもオープン価格となっている。

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