IIJ、送信ドメイン認証対応のフィルタリングプログラムを無償公開

IIJは、自社開発した送信ドメイン認証を実装するメールフィルタリングのソースを無償公開した。受信側での送信ドメイン認証への対応を支援する。

» 2008年08月28日 17時37分 公開
[ITmedia]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月28日、自社開発した送信ドメイン認証技術「SPF/Sender ID」を実装するメールフィルタプログラムを無償公開した。受信側における同技術の普及促進を図るのが狙い。

 SPF/Sender ID技術は、スパムメール対策として送信されてきたメールの正当性を確認する技術の一つ。送信者のドメイン名からDNS上の送信メールサーバ情報を取得し、受信側のサーバが直近の送信メールサーバのIPアドレスが含まれているかをDNSに照会して確認することで、正しく送信された電子メールであるかを識別する。

 同技術は送信側では実装が容易なものの、受信側ではSPF/Sender IDに対応したメールフィルタを導入しなければならず、普及が進んでいないという。同社によれば、既にオープンソースで公開されている技術は安定性に課題があり、商用製品は導入コストが高いことから、SPF/Sender IDの普及促進を目的に同社が開発したメールフィルタプログラムの無償公開を決めたとしている。

 今回公開したのは、SPF/Sender IDの認証ライブラリと、このライブラリを利用したSendmail/Postfix用のメールフィルタリングプログラム。同社が商用サービス向けに設計・開発し、2006年から自社サービスへ導入しているという。

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