news089.gif

中堅企業のEAI需要を開拓:NTTソフトがSaaS型EAI Salesforceと基幹システムの連携を低コストで

高いコストが掛かることから、中堅規模の企業などで導入が進んでいないEAI製品。NTTソフトウェアはEAIの機能をインターネット経由で提供するサービスを10月1日に開始し、EAI市場における新規需要を開拓していく。


 NTTソフトウェアとテラスカイは8月28日、企業が保有する基幹システムとCRM(顧客関係管理)アプリケーション「Salesforce」を連携するEAI(企業アプリケーション統合)を、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式で提供すると発表した。10月1日に発売する。

SaaS型EAIのイメージ システム連携サービスのイメージ図

 発売するのはSaaS形式のシステム連携基盤サービス「SkyOnDemand」。これは生産管理/会計/顧客管理システムといった社内のシステムとSalesforceを連携し、マスターデータや各種データの連携、バックアップなど実施できるようにするもの。データの手入力などの手間を省けるほか、ビジネスインテリジェンスツールにデータを移して、経営分析もできるようになる。自社内のネットワークの設定を変更せずに、基幹システムと連携することも可能だ。

 一般に、システム連携にEAI製品を取り入れると、連携プログラムの開発や連携サーバの設置など、「数千万円のコストが掛かる」(NTTソフトウェアエンタープライズ・ソリューション事業グループの小泉信義ソリューションSE部門長)。これらのコストを負担できない中堅規模の企業などではEAIによる連携が進んでいない。SaaSとしてEAIを提供することで、「連携コストを10分の1、連携に必要な期間を3分の1程度に減らせる」という。

SaaS型EAIの重要性を述べる伊土社長 「SaaSが普及する中、アプリケーションと基幹システムの連携を低コストで実現することが企業にとって重要になる」とNTTソフトウェアの伊土誠一社長

 小泉氏によると、「ASTERIA On Demand」や日立ソフトウェアエンジニアリングの「SaaSWare DataLoader」が競合製品に挙がる。これらの製品に対する優位点を「300社以上にSalesforceの導入支援をしてきたテラスカイのノウハウがあり、SAPやOracleなどの基幹システムと容易に連携できるエンジンを採用している点にある」と説明した。

 価格はSalesforce1契約当たり初期費用が30万円、3スクリプト(1つのテーブルを変換し、別のテーブルに更新する処理)当たり月額7万円からとなる。

 現在、連携可能なアプリケーションはSalesforceのみ。今後は他社製のグループウェアや会計システムなども連携できるようにしていく。2社で今年度に2億円、2011年度に100億円以上の売り上げを目指す。

過去のニュース一覧はこちら

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.




キャリアアップ



エンタープライズ・ピックアップ

news004.jpg 世界で勝つ 強い日本企業のつくり方:利用契約の検討――グローバルクラウドで失敗しないために(前編)
2010年以降、クラウドサービスの利用がさらに加速する。サービスを利用する企業はプロバイダーのデータセンターに預けた自社情報を保護するために、法的な要素を理解しておかなければならない。企業が注意を払うべき法的な検討事項を整理する。

news001.jpg IT投資の新方程式:「Twitter使ってます」――現役MS社員が“社員力”を語る(前編)
マイクロソフトが掲げるプロモーションメッセージ「社員にチカラを。ITで企業力を。(以下、BIEB)」からは、ITで社員の生産性を向上することが業績の拡大につながる、といったニュアンスを感じる。そこで気になるのが「じゃあ、マイクロソフトの社員自身はどうなのよ?」ということ。3人の現役MS社員により実態が明らかになる……?

news010.jpg 産業構造を変えるか:「住宅クラウド」の衝撃
住宅都市工学研究所が進める「住宅クラウド」は、クラウドが企業のIT領域にとどまらず、ビジネスのやり方自体を変える可能性を示している。

news010.jpg オルタナティブな生き方 栗原進さん:ネットでリアルを楽しくしたい
SE出身の企業広報マンでありながら、趣味は落語で憧れの人はインディ・ジョーンズとアナログ全開の栗原さんに、ブログを書く理由やネットからはじまるコミュニケーションについて伺った。

news001.jpg 最強最速アルゴリズマー養成講座:トップクラスだけが知る「このアルゴリズムがすごい」――「探索」基礎最速マスター
プログラミングにおける重要な概念である「探索」を最速でマスターするために、今回は少し応用となる探索手法などを紹介しながら、その実践力を育成します。問題をグラフとして表現し、効率よく探索する方法をぜひ日常に生かしてみましょう。