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» 2006年07月12日 08時00分 公開

拡大する企業間ネットワークを管理するテクノロジー

企業の情報システムは、ますます外部システムとの連携を強めていく見通しだ。アプリケーションやビジネスプロセス連携するプラットフォーム製品が、多数の企業にまたがって使われるシステムの質を左右することになる。

[聞き手:怒賀新也,ITmedia]

 インターネットの本格的な普及と経済のグローバル化に伴い、企業の情報システムは、今後ますます外部システムとの連携を強めていく見通しだ。顧客企業、サプライヤー、ディストリビューターはもちろん、場合によっては競合の企業とさえもシステムを接続するケースも出てくる。こうした状況では、アプリケーションやビジネスプロセス連携するプラットフォーム製品が、多数の企業にまたがって使われるシステムの質を左右することになる。

 そして、主力製品「Sterling Integrator」でその機能を提供するのが米Sterling Commerceだ。同社のアジア太平洋地域担当の上級副社長を務めるニール・ベーカー氏に話を聞いた。

米Sterling Commerceのアジア太平洋地域担当の上級副社長を務めるニール・ベーカー氏

ITmedia B2Bの米国における現状を教えてください。

ベーカー B2Bのコラボレーションでは、「マルチエンタープライズコラボレーション」という新たな言葉が出てきています。特に、既存のEDIの概念を超えて、複数プロセスの監視という観点に注目が集まっているのです。EAI(エンタープライズアプリケーション統合)ベンダーのSeeBeyondがSunに買収されるなどの動きもあり、再編の動きもあります。

 顧客企業には、B2Bのゲートウェイを持っていたり、それ以外にも、FTP、HTTP向けのシステムが稼働しています。特に、FTPには認証機能に弱点があるといわれていますので、そうした分散したシステムを統合化できないか、という観点からの考えに注目が集まっているのです。複数のシステムを統合して1つの傘下に収めることができれば、メッセージ、プロトコル、セキュリティなどをまとめて管理できるようになるからです。

 われわれが提供するSterling Integratorを利用することによって、複数のシステムを統合することのメリットは、システムを可視化し、管理しやすくなることだと考えます。

ITmedia サプライチェーンマネジメント(SCM)のYantraを提供するなど、ミドルウェアだけではなく、アプリケーションの提供に力を入れていることにどんな理由がありますか。

ベーカー B2Bコラボレーション機能を提供しているうちに、サプライチェーンにかかわるより多くの機能を提供してほしいという顧客からの要望があります。2003年にはデータシンクロナイゼーション向け製品を提供するTR2を、2005年にYantraを買収しています。また5月には輸送管理のソリューションを提供するNistevoを統合し、サプライチェーンに足りない部分を補完しました。B2Bコラボレーションベンダーとしての新たな可能性がそこにあると考えています。

 具体的に、Nistevoの「Collaborative Logistics Network」は、オンデマンド型です。最近の言い方をすれば、いわゆる「SaaS(サービスとしてのソフトウェア)」モデルであることも重要です。これにより、従来のソフトウェアソリューションと比較して初期コストが抑えられ、荷主やキャリアが物流およびサプライチェーン運用の効率化を図ることができます。Collaborative Logistics Networkはこれまで60社以上の荷主のシステムに採用され、6400以上のキャリアコミュニティにわたり、年間約6500万トランザクションを管理してきました。

 Nestivoを買収したことにより、ユーザー企業がサーバを借り受け、ソフトウェアをサービスとして提供するという、合理的なビジネス環境を実現できるのです。

日本法人の小路恒久氏

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