江崎グリコは基幹システムの切り替え失敗によって、チルド食品の出荷に影響が出ていると発表した。システム障害によって物流センターの業務を一時停止するとともに復旧作業を実施している。
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江崎グリコは2024年4月19日、基幹システムで発生した障害の影響で、同社の乳製品や洋生菓子、果汁、清涼飲料などのチルド食品(冷蔵品)の出荷を一時停止したと発表した。全国の物流センターでデータの不整合や処理の遅延が発生し、受注と出荷業務の一部に深刻な支障をきたしているという。
江崎グリコによると、2024年4月3日に基幹システムの切り替えを実施した際に障害が発生したという。障害の原因は明らかにしていないが、障害発生後すぐにシステムを一時停止し、全面的な復旧を目指して作業を進めている。
システム障害の流れは以下の通りだ。
なお、チルド食品以外の商品(常温品や冷凍品)の出荷業務は継続しているが、冷蔵品に関しては全面的なシステムの安定性が確認されるまで出荷を見合わせる。
同社は「顧客および取引先様に多大なご迷惑とご心配をお掛けしており、一刻も早い復旧に向けて引き続き全力で取り組んでいる」との声明を発表し、今後の進展は随時公開する予定だ。
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