2024年3月に発生した日本の光学機器・ガラスメーカーHOYAのセキュリティインシデントについて、仏メディアがサイバー犯罪グループ「Hunters International」の関与を指摘した。同グループはHOYAに1000万ドルを要求しているという。
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TechTarget傘下のフランスのメディア『LeMagIT』は2024年4月10日(現地時間、以下同)、同年3月に発生した日本の光学機器・ガラスメーカーHOYAのセキュリティインシデントについて、サイバー犯罪グループの「Hunters International」が関与しており、同グループはHOYAに1000万ドルを要求していると報じた。
HOYAは2024年4月4日、本社および幾つかの事業部門でセキュリティインシデントが発生したと発表した。同年3月30日の朝に海外拠点の一部においてシステムの動作に不一致が発生し、システム障害が発生していることが明らかになった。
LeMagITが報じた時点で、Hunters Internationalはサイバー攻撃の犯行声明を発表していない。同メディアはHunters Internationalが170万以上のファイル、合計2TBのデータを盗んだと報じるとともに、当初の段階で1000万ドルの身代金を要求したと指摘している。
HOYAは2024年4月4日の発表時点で「完全な分析にはかなりの日数がかかることが予測される」とし、セキュリティインシデントの全影響や範囲、性質について依然として調査継続中であるとしていた。本稿執筆時点でも、被害状況などの詳しい情報は公表されていない。
LeMagITはHOYAの広報部門にコメントを求めたが今のところ回答は得られていないと伝えている。
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