企業間連携ソフトウェアを提供するスターリングコマースは同社の社長に小路恒久氏が就任したことを明らかにした。
企業間連携ソフトウェアを提供するスターリングコマースは5月18日、同社の社長に小路恒久氏が就任したことを明らかにした。小路氏は1998年から同社の営業部長を務めていた経歴を持ち、その後2001年に同業のGXSの社長に就任、今回スターリングコマースに社長として復帰することになった。
小路氏は、「企業間でのデータ交換やそれに基づく企業間コラボレーションなど、サプライチェーンの最適化が今後さらに重要になる」と指摘する。
それに関連して同社は、アプリケーション連携(EAI)、B2Bコミュニケーション、コミュニティ管理、電子データ交換(EDI)、セキュアファイル転送、システムモニタリングといった製品ラインアップを提供することで、B2Bコラボレーションを支援する考えだ。
さらに、企業間連携を図る上で、より業務的な観点から企業を支援するため、アプリケーションの提供も強化する。具体的には、複数企業間において販売/調達/物流/在庫の管理、さらに倉庫管理も行える実行系のSCMアプリケーションである「YANTRA(ヤントラ)」を提供する。
また、「これまではシステム基盤における取り組みが弱かった」という反省から、今後はVANサービスの開始を目指すことで、B2Bのゲートウェイサービスを強化するとしている。スターリングコマースは現在、米AT&Tの子会社という位置付けになっており、AT&Tのアクセスポイントを日本やアジア地域に新たに開設することなども視野に入れている。
小路氏は、製造業、流通業を中心に、今後は金融業にも注力したいと話した。
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