TCPにDoSの脆弱性、スウェーデン研究者が攻撃デモ実施へ

スウェーデンのセキュリティ企業Outpost24がTCPの脆弱性を見つけたと発表した。

» 2008年10月03日 07時53分 公開
[ITmedia]

 スウェーデンのセキュリティ企業Outpost24は10月2日、インターネット通信に使われる標準プロトコルのTCPに脆弱性が見つかったと発表した。

 Outpost24によれば、この脆弱性は悪用されるとサービス妨害(DoS)攻撃を仕掛けられる恐れがある。現時点で詳しい内容は公表していない。

 同社の最高セキュリティ責任者ジャック・ルイス氏はフィンランドのヘルシンキで10月16日から17日に開かれるT2カンファレンスで講演し、Windows、BSD、Linuxおよび組み込みシステムのTCP/IP stackスタックに対する攻撃のデモを実施する予定だという。

 フィンランドのCERT-FIによると、この脆弱性は比較的少ないトラフィックで悪用できるが、ソースアドレスレベルのフィルタリングで回避可能との情報もある。影響が及ぶ範囲や深刻度などは現在検証中としている。

 CERT-FIは影響を受けるベンダーや脆弱性発見者と協力し、パッチ提供と情報公開の準備を進めている。

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