補聴器から国産テルミン系まで――ブロガーが提案するiPhoneアプリの使い方オルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2008年10月10日 16時19分 公開
[森川拓男,ITmedia]

「Android G1」vs「iPhone 3G」

 ケータイの進化は凄まじく、iPhoneの日本上陸によってさらに混沌としてきた感がある。

 そこでユーザーは、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」の私が言うことじゃないけど、でもやっぱり何がスマートフォンなのかよく判らん。iPhoneのカテゴリーはもっと判らん。や、高橋徹氏「代替案のある生活」の【教えてください m(_ _)m 】 Blackberry, iPhone, T-Mobile G1などなど。インターネットに一番強いのはどれ?などのように迷ってしまう。岩永氏の言う、カテゴリーなどの名称が早すぎて分かりにくい場合があったり、高橋氏のように自分が欲しい機能が満たされているのはどのケータイなのか分からなくなってしまったり。

 一般ユーザーにとっても、どれが自分にとって使い勝手がいいケータイなのか、まだまだ分かりづらいというのが正直なところだろう。

 そんな中、これまた業界に一石を投じるだろう、Googleの「Android」ソフトウェアを搭載したケータイがついに登場した。

 西本智氏「ここを隠れ家とする。」のAndroidをいじってみました。エミュレータで。は、Android SDKの中に入っているエミュレータを見ての感想と展望が書かれている。西本氏のスマートフォンに対する考えには共感するところが多かった。日本発売時には、はたして日本仕様になるのだろうか。

 ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」のAndroid G1対iPhoneは、西本氏とは異なる視点でiPhoneとの機能比較をしており、なかなか参考になる。

 また小川浩氏「Speed Feed」のAndroidケータイが、「キタ――(゚∀゚)――ッ!!」が取り上げ、広瀬氏のエントリーへのコメントでも書かれていたように、AndroidケータイG1にはiPhoneのエレガンスがないという意見もある。iPhone 3G vs Android G1は、それがあるために勝負にならず、小川氏いわく「従来型のケータイとスマートフォンの直接対決がいよいよ始まったということ」なのかもしれない。

 そしてiPhoneは、「使い方」の話題に焦点が移ってきている。

 まずはアプリから。小川氏のMODIPHI for iPhoneをマイナーバージョンアップでは、氏の会社がリリースしているニュースリーダーのマイナーバージョンアップを発表。順調に機能の追加・修正が行われているようだ。

 一方、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」のiPhoneアプリで補聴器代わりのような事出来ないですかね?は、こういうアプリがあるといいなという要望が書かれている。

 大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のiPhoneを使いこなせていないな、と思っている皆さんへでは、iPhoneを使いこなすためには無料アプリから試してみては、と提言。さらに、iPhoneはアプリも良いけど、リンクでマップもいいねでは、Webの積極的な活用も勧めている。

 また、例によって松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」では、iPhoneオーナーならクスリと笑える小ネタから有用な情報まで、各種エントリーが書かれている。ここでざっと紹介したい。

投稿日 エントリー名
9/25 「QuickTimeの父」開発のWindows MobileアプリがiPhoneを超えている件
9/26 飯野賢治「newtonica player」が予感させる、非iTunes StoreのiPhone音楽配信
9/27 DEMOsaでひろったネタ
9/28 「iPhone主流の職場」にありがちなこと
9/28 「iPhone流し」はもう可能なようだ
9/29 App StoreからiPhoneアプリ新着が消えた件
9/30 ミニ鍵盤派のガッキガジェット愛好家は今すぐiPhoneシンセ「miniSynth」を買うべし
10/1 iPhoneのFlash搭載が破壊するもの
10/1 iPhoneで初のFMシンセサイザー「FMScreen」? 超過激なテルミン
10/1 きょうのiPhone楽器(その2):国産テルミン系「PASY01」

 この中で筆者が興味深かったのは、iPhoneのFlash搭載が破壊するものだ。Flashが使えないことはiPhoneの欠点のひとつとして上げられるが、その理由が実によく見えてくる。

 また、iPhoneと言えば「バッテリー訴訟」があった。これは、「iPhoneのバッテリーは充電回数が限られており、自分で交換もできない」として起こされたものだ。ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏「海外速報部ログ」のiPhoneバッテリー訴訟が棄却によると、原告はAppleを「詐欺的である」と訴えたものの、「詐欺と判断する根拠はない」という判決が下ったという。iPhoneは、裁判ざたになっているものがほかにもあり、今後の動向から目を離せない。

ブログでクビになる?

 いまや、ビジネスにおいてメールは必須のツールとなった。しかしその運用はどうなのだろうか、ということを問いかけたのが、片貝孝夫氏「IT業界来し方行く末」の貴社に、電子メール取扱規定はありますか?だ。企業でのメールの取り扱いはしっかり明文化された規定を作るべきだ、とあらためて感じた。

 企業といえば、社内ブログ・SNSの存在も、最近は大きくなってきた。小野有紀氏「魅惑のビジネスブログ/SNS」の社内ブログの定量効果の算出方法では、社内ブログをただ導入するのではなく、導入後の定量効果を算出することが必要である、と指摘。それをおざなりにすると、失敗してしまうと紹介されていた。

 また、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」のブログで食べて行ける人4%、ブログで首になる人2%では興味深い調査結果を紹介している。ブログを書いていて人の2%の人がクビになったというのは……日本で同じ調査をするとどうなるのか、気になるところである。

 さて、ブログというと相変わらず減らないのがスパムブログの存在だ。これに関して、工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」の「スパムブログ」と「ブログサービス事業者」について考えるという投稿があった。詳しくはエントリーを読んでいただきたいが、「ブログサービスの収益化」が確立できていない今日では、スパムブログに対してサービス事業者も強く出られない側面があるようだ。

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