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» 2008年12月04日 17時01分 UPDATE

DMCAの適用免除を要求:EFF、iPhoneのJailbreakについて意見

Electronic Frontier Foundationは、携帯端末のJailbreakに対してDMCAの適用を免除し、携帯電話メーカーが承認していないソースから提供されたアプリケーションをApple iPhoneなどのワイヤレス携帯端末で動作させるのを認めるよう米著作権局に求めている。

[Roy Mark,eWEEK]
eWEEK

 「もし合法であれば、これはJailbreak(脱獄)にはならない」――Electronic Frontier Foundation(EFF)は、携帯電話ユーザーによるJailbreak(ハッキング)に対するDMCA(デジタルミレニアム著作権法)の適用を免除するよう求めている。Jailbreakとは、携帯電話メーカーが承認していないソースから提供されたサードパーティーアプリケーションを携帯端末上で動作させる行為である。

 DMCAでは、著作物を保護するためのDRM(デジタル権利管理)や「その他の技術的保護手段」を回避することが禁じられている。携帯電話のロックを解除してサードパーティーのアプリケーションを動作させるのは著作権侵害にはならないが、キャリア各社は携帯電話のロックを解除したユーザーは告訴すると脅してきた。

 EFFによると、キャリア各社は携帯電話をロックし、自社のビジネスモデルを守るためにDMCAを不当に利用しているという。

 EFFの法務担当弁護士フレッド・フォンローマン氏は「iPhoneユーザーに対して、Appleが承認した携帯電話用アプリケーションだけを買うように強制するのがDMCAの役割ではない。DMCAの本来の目的は、著作権侵害を防止することであり、競争を阻害することではない」と話す。

 さらにEFFでは、米著作権局に対し、2006年に認められたDMCAの免除規定を改訂することも求めている。2006年の免除規定では、携帯電話の所有者が自分の携帯電話のロックを解除し、そのハンドセットをほかの通信キャリアで使用することを認めるというもの。この免除規定に対して、キャリア各社は次々と訴訟を起こすことにより、携帯電話のロックを解除しようとするユーザーを封じ込めてきた。

 EFFの市民権担当ディレクター、ジェニファー・グラニック氏は「何百万人もの米国人が毎年、携帯電話を買い換えている。EFFは、古い携帯電話が廃棄されて環境が汚染されるのを防ぐ取り組みを進めている3つの組織を代表している。DMCAの免除規定の改訂は、旅行中も自分の携帯電話を使いたいという人々の要望に応えるとともに、無線キャリア同士の競争を促進するだろう」と語っている。

 米著作権局が認可するDMCAの免除規定は3年ごとに見直しが行われ、EFFは次回のレビューで免除申請を行う予定だ。次回の改訂手続きでは、2009年2月の締め切りまで免除要求に関するパブリックコメントを受け付ける。そして著作権局は来年春に、ワシントンとカリフォルニア州でヒアリングを実施する。最終的な改訂指令は2009年10月に発行される予定だ。

 EFFでは、ロック解除に対するDMCA適用免除に加え、DVDの一部を利用して新しい非商用作品を制作するアーティストに対するDMCAの制限についても適用免除を求めている。映画業界では、DVDのリッピングは、目的の如何にかかわらずDMCAに違反するものであるとの見解を採っている。

 「リミックスは21世紀における言論の自由のようなものだ。毎日何千本もの非商用リミックスビデオがYouTubeに投稿されている理由もそこにある。フェアユースを非合法化するのがDMCAの目的ではなかったはずだ」とフォンローマン氏は語る。

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