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» 2009年01月20日 09時54分 UPDATE

Lotusphere 2009 Orlando Report:景気低迷期こそコスト削減と生産性向上、企業の期待が掛かるNotes/Domino (1/2)

1月19日、フロリダ州オーランドで「Lotusphere 2009」が開幕した。経済危機にもかかわらず、コスト削減や生産性向上を模索する顧客らの参加はむしろ増えている。

[浅井英二,ITmedia]
bob02.jpg 昨年4月、Lotusソフトウェア部門のGMに就任したボブ・ピッチャーノ氏にとっては初めてのLotusphereとなる

 マーチン・ルーサー・キング・デーの1月19日(米国時間)、フロリダ州オーランドのウォルトディズニーワールドで「Lotusphere 2009」が開幕した。今年で16回を数えるIBM Lotusの年次カンファレンスは、未曾有の金融危機/経済危機にもかかわらず、昨年から微増の約7000人が参加、最盛期と同じ規模を維持し、顧客の参加はむしろ増えているという。

 オープニングの基調講演でIBMは、リリースしたばかりのNotes/Domino 8.5を大々的に売り込むとともに、詳細は別の記事に譲るが、ソーシャルソフトウェアであるLotus Connectionsの次期バージョンや、同社初となるクラウドサービスLotusLive」をデモした。また、モバイルアクセスの普及を見越し、BlackBerryを擁するResearch in Motion(RIM)との提携強化や、Atlanticのコードネームで共同開発が進められてきたSAPアプリケーションとの連携ツール、「Alloy」も正式発表している。

 ここ数年、季節外れの寒波に見舞われることの多かったLotusphereだったが、今年は避寒地フロリダらしい暖かな朝を迎えている。基調講演の冒頭には、Blue Man Groupが、今年のLotusphereのテーマ「Resonance」(共鳴、共振)を表現した、派手なお馴染みのパフォーマンスを披露し、月曜朝の眠気を吹き飛ばしてくれた。

blueman01.jpg 「ビッグブルー」に引っかけたか? 派手なパフォーマンスで眠気も吹き飛ぶ

 昨年4月、マイク・ローディン氏の後任として、Lotusソフトウェア部門のGMに就任したボブ・ピッチャーノ氏にとっては、今回が最初のLotusphereとなるが、基調講演で「かつてわたしの妻はNotesの開発者だった」と明かすと大きな歓声に迎えられた。DB2をはじめとするInformation Managementソフトウェア担当の副社長から昇格した彼は、16四半期連続の成長を達成するとともに、バージョン8以降、1万2000を超える新規顧客の獲得にも成功している。あるIBM関係者は、近く公表される同社の決算報告によって、Lotusソフトウェア事業の好調さが数字でも明らかになるだろう、と話す。

 ピッチャーノ氏は、「ビジネスでは、人こそが業績の向上をドライブしている。われわれは、Web2.0技術や、UCC(Unified Communications & Collaboration)、オフィススイートのSymphonyなどで、コラボレーションの領域を再定義したい」と話した。

コラボレーションを成長の浮力に

netjets01.jpg 自家用ジェット機の共同所有サービスを提供するNetJetsのジョン・ダニングCIO

 基調講演のステージには、Coca-Cola Company、NetJets、およびHSBCのCIOらが登場し、人にフォーカスし、コラボレーションで生産性を高めて成長の浮力としている企業として紹介された。

 450ブランド以上の清涼飲料を世界200カ国以上に届けるCoca-Cola Companyは、業務アプリケーションのSAPとコラボレーションのためのNotes/Dominoを連携させ、ユーザーが直感的に情報にアクセスできる「デジタルワークスペース」を構築している。クライアントは、PCだけでなく、BlackBerryもサポートしており、モビリティも実現している。ジャンミシェル・エアーズCIOは、使いやすさやモビリティのほか、パートナーとしてニーズに応えてくれるかも重視したと話す。ちなみに、この日に発表された、SAPとの共同開発による「Alloy」も、Coca-Cola Companyの要請に応えて開発が始まったといわれている。

 自家用ジェット機の共同所有というユニークなビジネスで成功したNetJetsは、173カ国に顧客を持ち、約800機のジェット機を管理している。同社は、WebSphere Portal(マッシュアップ)、Lotus Sametime、およびLotus Connectionsを活用し、従業員が望む、さまざまなスタイルのコラボレーションを支援し、生産性を高めているという。

 英国に本社を置く世界屈指の金融グループ、HSBCは、Lotusの技術を活用し、電話、メール、インスタントメッセージング、ビデオカンファレンス、ソーシャルソフトウェアといった、さまざまなコミュニケーション手段の統合に取り組んでいる。同社でコラボレーション基盤を統括するイアン・ヘインズ氏は、「単に包括的なコラボレーションスイートを提供しているだけでなく、一緒にコラボレーションを進化させてくれるパートナーとしてIBMを選んだ」と話す。

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