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» 2009年03月09日 10時00分 公開

Teradata Universe Tokyo 2009:今こそエンタープライズDWHで競争優位を勝ち取れ (1/2)

厳しい中にあっても競争優位を得ようと全社的なデータウェアハウスを導入し、データ分析に取り組む顧客企業がある。「Teradata Universe Tokyo 2009」でコーラー社長兼CEOとブロブストCTOに話を聞いた。

[浅井英二,ITmedia]

 エンタープライズデータウェアハウスのリーダーであるTeradataは先週(3月6日)、都内のホテルで年次ユーザーカンファレンス「Teradata Universe Tokyo 2009」を行い、顧客らがデータウェアハウス活用のノウハウを共有した。同社は2007年半ばにNCRから独立、2008年が丸1年の初年度となったが、2月中旬には増収増益という好決算を発表している。景気悪化の中でも堅実に成長する同社のビジネスについてマイク・コーラー社長兼CEOとスティーブン・ブロブストCTOに話を聞いた。

NCR入社35年のベテラン、Teradataのマイク・コーラー社長兼CEO

ITmedia 世界的な経済危機で業績が悪化するベンダーが多い中、Teradataは増収増益を果たしています。要因は何でしょうか。

コーラー 景気後退が鮮明になるにつれ、企業はすべての支出を見直し、抑制しています。単にデータウェアハウス(DWH)ベンダーとの競合だけでなく、企業のIT支出全体と競わなければなりません。しかし、われわれには価値が実証されているソリューションがあり、明確なROIを企業顧客に示してきました。

ブロブスト 厳しい時期こそ、企業には意思決定を効率的に行うことが求められます。業務システムやデータマートにデータが散在しているようでは、コストが高くつくし、データの再利用も簡単ではありません。景気が良いときにはそうしたことも許されたかもしれませんが、今はガバナンスの時代です。

 こうした時期だからこそ、意思決定の中身も問われます。企業にはこれまで以上に正しい意思決定が求められ、どの顧客が利益をもたらすのかをしっかりと見極めなければなりません。また製造業では、手元資金を有効に活用するという視点から、例えば、工作機械からのデータを解析し、メンテナンスや買い替えのタイミングを計ることが重要になります。もちろん、在庫も同様です。最適な量を最適な時と場所に確保し、過剰在庫と欠品を避けなければなりません。

景気後退期にあってもデータは増え続ける

ITmedia 厳しい中でもDWHに投資し、競争優位を獲得しようとしている企業の具体的な例を教えてください。

コーラー われわれには、何千ものソリューションがあり、顧客企業は高い価値を創出しています。例えば、自動車やハイテクのような製造業では、製品の品質に関する問題を早期に検知するためにデータを分析する、といった新しいDWHの応用例が現われています。

 また小売業では、マーケットバスケット分析(併売分析)が盛んに行われていますが、精度を高めるためには、何年間もの購買データを蓄積し、解析しなければなりせん。祭日が月曜だったのか、あるいは金曜だったのかによって購買パターンが異なるからです。

 Teradataの技術は拡張性に優れており、大量のデータを分析できるものです。日本市場でも50ペタバイトもの膨大なデータを格納・分析できる大容量のアプライアンスサーバ、「Teradata 1550」を発表しました。通信会社の通話記録、e-コマースのクリック情報など、これまで経済的に難しかったことも適切なコストで分析できるようになりました。

 法規制によって長期間の保存が義務付けられているデータもあります。また、GPSのような新しい技術やイノベーションが位置情報のような新しいデータ要素を生み出しています。景気後退期にあってもデータは増え続けており、企業は複雑なデータを分析し続けなければならないのです。

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