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» 2009年05月20日 20時46分 UPDATE

IMPACT 2009 JAPAN SOA CONFERENCE:4週間の仕事を2日で達成するには――IBM サンディー・カーター氏 (1/2)

日本IBMが19日に開催した「IMPACT 2009 JAPAN SOA CONFERENCE」の基調講演で、IBMコーポレーションのSOA,BPM&WebSphere マーケティング バイス・プレジデントのサンディー・カーター氏は「仕事の方法を変える」ことの重要性について述べた。

[大西高弘,ITmedia]

バブルは消えた。仕事のプロセスを変えよう

 一般に、製品やサービスなどのコストカットは、5%ずつ削っていくよりも、一気に50%削るほうが楽な場合が多いといわれている。それは一度に50%カットするには、最初から製品の設計、サービスのフローそのものから変更するしかない、というコンセンサスを社内で共有しやすいからだ。「そこまでやらないと、無理だよね」とそもそものフレームワークを変えて検討するようになるということだろう。

 「IMPACT 2009 JAPAN SOA CONFERENCE」の基調講演に登壇したIBMコーポレーションのSOA,BPM&WebSphere マーケティング バイス・プレジデントのサンディー・カーター氏は、「これまで以上にいかにしてアイデアを共有できるかを考えることが重要だ」と話す。カーター氏はTwitterを引き合いに出し、「新しいビジネスのアイデアをTwitterで私に知らせてほしい。それをこのカンファレンスの期間中に多くの人と共有してみたい」とアピールした。カーター氏のこの発言には、アイデアやコンセプトの共有ともう1つ、重要なポイントを示している。それはスピードだ。

 いくらアイデアを共有できたとしても、それに何週間もかかっていては負け組になってしまう、というのがメッセージの中身だ。

 「KPI(key performance indicator)ともう1つ重要な指標がある。それは、KAI(key agility indicator)とでも言うべきものだ。変化や変更に対して、いかに早く対応できるかは、これまで以上に重要に経営指標となる。例えばサプライチェーンの中で新しいサプライヤーを導入するのに、これまで4週間かかっていたところを2日間でやる。これがいま求められている変化への対応力だ」とカーター氏は語る。「バブルははじけた。仕事のやり方を変えなければならない。組織が縦割りのサイロ構造になっていて、プロセスがその構造の中で流れている状態を変えなければならない。組織の中にいる人たちの70%近くの人が、適切な仕事上の協力者を見つけられず、そのために毎週従業員1人あたり5時間以上がムダになり、そのため年間でいえば数百億円のコストがかかっているというケースもある」

ibm_sandy.jpg 「いまこそ、勝ち組、負け組が分かれるとき」と語るカーター氏

 冒頭の例で言えば、50%のコストカットを実現させるのに、どれぐらいの時間をかけていたのか、ということが課題の中心になる。カーター氏の発言に従えば、その時間をいままでどおりにしていたのでは、競争に勝てないということだ。なぜならどの企業も大幅なコスト削減に当然のように取り組んでいるからだ。そして、設計変更についてこれまでネックとなっていた箇所があって、時間がかかっていたとすれば、その問題を社内の誰の協力をもって解決させていくか、というアイデアが求められるということになる。生産コストだけでなく、変更にかける時間を大幅にカットする。そのためには、当然作業の方法を変えていかなければ達成は難しい。

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