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» 2009年09月02日 13時30分 公開

いつまでも「プレイングマネジャー」:ソフトバンクで身につけた仕事術は生きる〜Part2 (1/2)

ソフトバンクの社員は、自発的でかつ、いつも走りながら考えている人が多いです。逆に、マネジャーに徹して判断と指示だけをしている人は少ない。

[大木豊成,ITmedia]

 「ソフトバンクの社員って、忙しいんですよね?」

 先日、とある会合で初対面の方からこういう質問を受けました。僕としてはYesでもあり、Noでもあります。ソフトバンクの社員といっても、ソフトバンク株式会社の社員なのか、ソフトバンクグループ企業の社員なのかで違いますし、当たり前のことですがポジションによって違うからです。

 また仕事への取り組み方も、ソフトバンクに長年在籍する人と、最近グループ企業のM&Aなどによって社員になった人では全然違います。特に、Yahoo!BB 以前と以後で社員のタイプが違うと考えています。

 Yahoo!BB は、2001年6月19日に記者会見を行ない、翌日から募集を開始しました。それまでソフトバンクのほとんどの企業は、B2B(企業間取引)をメインとした仕事をしており、B2C(一般消費者向け)を得意とするメンバーはごく一部でした。

 Yahoo!BBの開始後、NTT局舎内工事を担当する部署、コンタクトセンターを担当する部署など、いままでには存在しなかった職種の人たちが多く入社してくることで、以前とは違うタイプの人たちが増えたように記憶しています。

 さて、Yahoo!BB サービス開始より以前からソフトバンクにいる社員、というくくりで書いてみたいと思います。

 ソフトバンクの社員というかソフトバンクグループの社員は、非常に自発的な人が多いのが実情です。自発的かつ、いつも走りながら考えている人が多いように思います。逆に、マネジャーに徹して、判断と指示だけをしている人は少ない。自らが動き、自ら実行する。

 山本五十六元帥の「やってみて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず」とまでとはいかないでしょうが、自らが実行し、背中を見せるようなタイプの人が多いのかも知れません。

 プレイングマネジャーというとエンジニア職を思い浮かべるかも知れませんが、営業職でも管理部門でも、自らが動き、かつマネジメントもこなすタイプの人材が多いわけです。自分でできるので理屈だけではない。だから、部下に対しても説得力があります。

 また、外部からは派手な人が多いように思われているようですが、まじめな人が多い。仕事に対する姿勢も、ファッションなどの見た目も、派手ではないように思います。派手に見えるのは、ここ数年の間にグループ社員になった人たちかも知れません。

 旧来からソフトバンクおよびソフトバンクグループにいる社員が真面目である主な理由は、孫正義社長の性格にあるのだろうと思います。ワンマンな印象のある孫社長自身が、仕事に対して極めて真面目であり、前向きです。以前は社員数も今ほど大勢いなかったので、孫社長のそういう姿勢を目の当たりにすることが多かったわけです。

 ほかの日本企業なら簡単に素通りしてしまうようなことにも、時間をかけて考え、それを議論して決めている。外部から見るソフトバンクのイメージではないかも知れませんが、それが本来のソフトバンクの幹部であり、社員であるわけです。だから、古くからいる社員は今でも重責を担っている者が多いのだと思います。

 「ソフトバンクの社員は新しいことが好き」

 これは事実だと思います。新しいビジネス、新しい技術、新しい会社、新しい製品、そして新たな挑戦。

 単に製品だけの新しもの好きではなく、すべての新しいことが好きです。もちろん、サービスやビジネスモデルなど、いろいろと新しいものが好きなわけです。だから、いろいろと新しいものに飛びつくし、だから成功もある一方で失敗も少なくはないわけです。

 さて、あまり良いことばかり書いていると「何かもらっているんじゃないか」と思われてしまうかも知れません。

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