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» 2010年02月22日 08時41分 UPDATE

Weekly Memo:クラウド時代のシステムインテグレーターの役割 (1/2)

マイクロソフトが先週発表したクラウド導入計画コンサルティングサービスは、まさに今の企業ニーズをとらえたものといえるが、一方でシステムインテグレーターの役割の変化も浮き彫りになってきた。

[松岡功,ITmedia]

マイクロソフトがクラウド導入計画を支援

 マイクロソフトが2月16日、自社運用(オンプレミス)ソフトウェアとクラウドコンピューティングベースのサービスの長所を組み合わせた同社のクラウドコンセプト「ソフトウェア+サービス(S+S)」に基づくITアーキテクチャ策定と計画立案コンサルティングサービス「ITAP for S+S」を発表した。

 ITAP for S+Sは、同社が提供するクラウド向けプラットフォーム「Microsoft Windows Azure Platform」や企業向けオンラインサービス「Microsoft Business Productivity Online Suite(BPOS)」を含むクラウドサービス環境の構築、運用ノウハウや全世界の導入事例などを基に、日本市場向けにサービスメニュー化した企業向けのクラウド導入計画策定支援コンサルティングサービスである。

 これにより、企業は自社のビジネス特性とセキュリティ要件に沿ったIT環境を、オンプレミスとクラウドの長所を組み合わせることで柔軟に構築することが可能になるという。

wmemo22222.jpg 発表会見に臨むマイクロソフト エンタープライズサービス担当 執行役常務の鳴坂仁志氏

 クラウドコンピューティングは、導入の容易さ、コストや運用管理の軽減などの利点がある一方で、既存システムとの組み合わせや、セキュリティの確保、どこから導入すればビジネス価値を生み出せるかなど、実際の導入にあたり検討課題があるのも事実だ。

 ITAP for S+Sはこうした検討課題に対応するサービスとして設計されており、企業は自社のビジネス価値を最大化するためのITソリューションについて、S+Sを基にした利用シナリオの評価および導入計画を最短9週間で策定することができるとしている。

 新サービスのさらに詳細な内容については関連記事を参照いただくとして、同社エンタープライズサービス担当 執行役常務の鳴坂仁志氏は発表会見で、マイクロソフトが推進するクラウドの優位性について、1.ユーザーの状況に応じた柔軟な選択肢を提供できること、2.クラウド上のSaaS/PaaS/IaaSに渡る幅広いプラットフォームを網羅するソリューションを提供できること、3.S+Sに対応したITライフサイクル全般へのサービスを提供できること――の3点を強調した。

 また、同社エンタープライズサービス コンサルティングサービス統括本部 業務執行役員 統括本部長の畑義和氏は、そうした優位性に基づく新サービスの勘所について、「クラウド導入において単一の解は存在しない。特にクラウド導入そのものが目的になってしまうと、後で追加機能を開発する必要が生じたり、利便性が低下したりして、結果的にコスト効果も得られなくなる可能性がある。従って、導入目的を明確にするなど、計画フェーズで最適なロードマップを策定することが最も重要だ」と説明した。

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