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» 2010年04月26日 08時24分 UPDATE

Weekly Memo:オラクルがSaaS型CRMに注力する理由 (1/2)

日本オラクルが先週、SaaS型CRMアプリケーション最新版の提供を始めた。この分野で先行するセールスフォース・ドットコムに対抗するためにも注力する必要があるようだ。

[松岡功,ITmedia]

セールスフォース・ドットコムと一騎打ち

 「SaaS(サービスとしてのソフトウェア)型CRMアプリケーションは、グローバル市場だと複数の競合ベンダーが存在するが、日本市場ではセールスフォース・ドットコムとの一騎打ちになるケースが多い」

 日本オラクルの藤本寛 常務執行役員 CRM On Demand統括本部長は、同社が4月21日に開いたSaaS型CRMアプリケーション最新版「Oracle CRM On Demand R17」の発表会見でこう語り、セールスフォース・ドットコムに対抗する姿勢を強く打ち出した。

 Oracle CRM On Demandは、営業支援、コンタクトセンター、マーケティングやフィールドサービスなど、顧客との接点にかかわる業務を包括的に支援するSaaS型のCRMアプリケーションである。米Oracleが2006年に買収した米Siebel Systemsの技術をベースにしている。

 最新版のR17では、売り上げ予測やパートナー企業の情報管理における機能強化、ユーザー操作画面の利便性向上や新たなモバイル機能を追加した。同社の説明によると、「スマートクライアント」「ビジネスインテリジェンス(BI)」「コラボレーション」の3つの領域を中心に機能強化を図ったという。

 Oracle CRM On Demand R17の詳細な内容については関連記事を参照いただくとして、ここではライバルのセールスフォース・ドットコムを前に、オラクルがSaaS型CRMアプリケーションに注力する理由、さらに言えば、注力しなければならない理由について少し掘り下げてみたい。

 「Oracle CRM On Demandは3年半前にオラクルがシーベルを買収後、日本でも半年間かけて市場を調査し、SaaSにも拡大できると判断して2年余り前に専任組織を設けてサービス展開を始めた。リーマンショックもあり、当初想定していたほど勢いよく伸びなかったが、それでも倍々ペースの実績で現在に至っている」

 こう語る藤本氏は、ここまで倍々ペースで来た要因として、「既存顧客のサービス利用における更新率が高いこと」「導入規模が着実に大きくなってきていること」を挙げた。この2つの要因について、もう少し藤本氏の説明を紹介しておこう。

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