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» 2010年05月31日 08時39分 UPDATE

Weekly Memo:日本市場に注力するSalesforce.comの思惑 (1/2)

Salesforce.comが日本市場への攻勢を一段と強めている。先週までおよそ2週間、日本に滞在したマーク・ベニオフCEOが語ったその思惑とは――。

[松岡功,ITmedia]

東京都内にデータセンター設置を明言

 「こんなに長く日本に滞在して、精力的に動き回る外資系の本社CEOはそういない」

 セールスフォース・ドットコムの宇陀栄次社長は5月26日、同社の設立10周年記念パーティーで、こう語りながら同パーティーを主催した米Salesforce.comのマーク・ベニオフ会長兼CEOを紹介した。

 続けて宇陀社長は、同パーティーに招待した300人を超える顧客やパートナー企業などの関係者に対し、「Salesforce.comのグローバル事業展開で、彼は日本が間違いなくリーディング市場になると言っているので、ぜひともさらなるご支援をいただきたい」と、ベニオフCEOとともにあいさつした。

 1999年3月にSalesforce.comを創業したベニオフCEOにとって、およそ1年後の2000年4月に設立した日本法人は、グローバル事業展開の戦略拠点といえる。2009年に年商10億ドル企業の仲間入りを果たしたSalesforce.com。日本法人の年商規模はその1割弱とみられるが、ここ数年で日本郵政グループや大手金融機関をはじめとして顧客層が着実に広がりつつある。

 ガートナージャパンがこのほどまとめた2009年度のCRM国内市場調査では、売上高シェア38%を獲得し、同じSaaS(サービスとしてのソフトウェア)型だけでなくパッケージ型製品をも抑えてシェアトップに躍り出た。

 そうした好調ぶりもあってか、ベニオフCEOは南国ムード漂う演出を施した同パーティーで、終始、上機嫌に振る舞っていた。同パーティーには、Salesforce CRMを全社的に導入している楽天の三木谷浩史会長兼社長や、ベニオフCEOと米Oracle入社同期だったというサンブリッジのアレン・マイナー会長、日本オラクル元社長の佐野力氏らも顔を見せ、祝辞を寄せていた。

 ベニオフCEOの今回の日本滞在は、およそ2週間に及んだ。その間、宇陀社長の冒頭の言葉通り、顧客やパートナー企業との対話や記者会見、トレードショーでの講演などを精力的にこなした。5月20日午前には鳩山由紀夫首相とも面談。同21日には日本で米国本社の幹部会議も開いたという。

 その幹部会議でも議題に上ったとみられるのが、同社のデータセンターを東京都内へ設置する計画だ。ベニオフCEOは5月11日に開いた記者会見で「2011年には開設できるだろう。今回の出張に時間をとったのは、その適切な場所を探すためでもある」と語った。

日本法人設立10周年記念パーティーであいさつするSalesforce.comのマーク・ベニオフ会長兼CEO 日本法人設立10周年記念パーティーであいさつするSalesforce.comのマーク・ベニオフ会長兼CEO
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