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» 2010年06月19日 08時30分 UPDATE

ビジネスマンの不死身力:新しいスキルを抵抗感なく職場に導入する方法 (1/2)

現場を円滑にするために新しいスキルを披露しても、周囲に受け入れられないことはよくあります。学んだスキルを失敗なく伝えるためには、「現状を肯定する」「小出しにする」「専門用語を使わない」といった工夫を心掛けてみるといいでしょう。

[竹内義晴,ITmedia]

少し考え方を変えることで、仕事を楽しく充実したものに。「ビジネスマンの不死身力」では、そのノウハウをお伝えします。


 IT業界には多くのプログラミングスキルや資格、マネジメント手法があります。「もっと仕事をスムーズに進め、現場の問題を解決したい」。もしあなたがこんな向上心や勉強への熱意を持っていれば、それに関連する最新のスキルを学んでいることでしょう。

 最新のスキルは魅力的に映り、実際に活用したり職場の仲間に伝えたりしたくなるものです。しかし、その気持ちを受け入れてもらえず、「この手法で問題は解決するのに、なぜ分かってくれないのだろう」と、悲しい思いをした経験がある人も多いはずです。

 今回の「ビジネスマンの不死身力」では、周囲に抵抗感を与えることなく、新しいスキルを職場に導入するための伝え方をお知らせします。

空回りした初の「ファシリテーター」

 わたし自身、学んだスキルを伝えることに失敗した経験があります。

 例えば「会議術」を学んだときがそうでした。どうしたら会議を円滑に進められるかを調べた結果、場を活発にすることで合意形成を図る「ファシリテーション」と呼ぶスキルが有効だと分かりました。そこで勉強したファシリテーションスキルを職場で試すことにしました。

 「今回の会議ではファシリテーターを担当します」。力強くこう切り出したものの、周囲からの反応は「ファシリテーションって何?」「また変なやり方を覚えてきたな」……など冷ややかなものでした。「なぜこんなやり方に変えるんだ。会議が進めにくいじゃないか」。上司の声が会議室に響きました。

 覚えたてのスキルを一生懸命説明すればするほど熱意が空回りし、会議の参加者に真意を伝えられませんでした。活発な会議を実現するために自費で勉強したものの、思った通りの成果には結び付かなかったのです。皆さんにも似たような経験はないでしょうか。

新しいスキルを伝えられる側は抵抗感を持つ

 なぜ著者とメンバーの間で意識の齟齬(そご)が生じたのでしょうか。それは、新しいスキルを伝達される立場の人の気持ちを考えてみると理解できます。

 新しいスキルがどんなに優れていても、それを何の前触れもなく伝えられる側からすれば、それはえたいの知れないものでしかありません。新しいスキルが持ち込まれると、まず周囲は大きな抵抗感を感じるものです。

 あなた自身が新しいスキルを伝えられる立場になったと仮定すると、それが良く分かるでしょう。研修で新たなマネジメント手法を学んだ上司が、「今日から新しい管理手法を職場に導入します」と言ったとします。あなたは「新たな管理手法って何だろう。また面倒な仕事が増えるのではないか」といった不安を抱くでしょう。抵抗感が先に立つ状況では、スキル自体の価値は判断されにくくなります。

 あなたが新しいスキルについて熱く語れば語るほど、周囲の抵抗感は強くなってしまうのです。

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