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» 2010年07月13日 08時00分 UPDATE

ITmedia リサーチインタラクティブ 第7回調査:Windows 7は企業標準のクライアントOSとなるか (1/3)

ITmedia エンタープライズとITRが実施した読者調査から、今年度にWindows 7を導入する可能性が高い企業が約2割に上ることが明らかになった。クライアント環境に対して、企業は新たな機能よりも安価なコストを望んでいる傾向もみえてきた。

[藤村能光,ITmedia]

ITmedia リサーチインタラクティブでは、第8回読者調査「セキュリティ投資動向」を7月28日まで実施しています。ご回答いただいた皆さまには、調査結果の分析リポートを提供します。回答ページはこちらをクリック


 ITmedia エンタープライズと調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)が実施した「クライアント環境」の調査結果から、全回答者の約2割が今年度中にWindows 7を導入する可能性が高いことが明らかになった。クライアントOSを変更する主な理由は「PCの更新時期」や「OSのサポート期間の終了」などであり、新たな機能や性能の向上は求められていない。OSとともに入れ換えの対象となるオフィススイートソフトウェア、Webブラウザも含め、企業はクライアント環境全般に対して「安価なコスト」を望んでいる傾向もみられた。

調査概要

  • 目的:クライアントOS、オフィススイートソフトウェア、Webブラウザの導入や入れ換え意向の分析・考察
  • 調査方法:Webによるアンケート。調査票の作成と結果の分析はITRが担当
  • 調査期間:2010年5月12日から5月26日
  • 有効回答数:234件

現在のクライアント環境の主流はWindows XP

 現在、企業で最も利用されているクライアントOSはWindows XP(95.7%)だった。Windows Vista(41.0%)、Windows 2000またはそれ以前のバージョン(32.1%)、Windows 7(31.2%)が続いた(図1)。Windows 7の出荷開始から半年以上が経過したが、企業が採用している主なクライアントOSはWindows XPである。

image 図1:利用しているクライアントOS製品(有効回答数:234件、複数回答) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

Windows 7への変更が増える傾向に

 では、企業は今後もWindows XPを利用するのだろうか。図2はクライアントOSの今後の導入意向の調査結果である。最も多かった回答は「Windows 7への変更を考えている」(46.8%)だった。以下、「OSを変更する予定はない」(19.3%)、「Windows XPの延長サポート終了時まで待つ」(16.3%)が続いている。

 その他として、「Windows 7の次バージョンがでるまで待つ」(1.7%)、「Mac OS Xへの変更を考えている」(1.3%)、「Windows Vistaへの変更を考えている」(0.9%)という回答も得られたが、いずれも少数にとどまった。また、図2には表記していないが、「Linuxへの変更を考えている」という回答は無かった。

 クライアントOSをWindows 7に変更する企業は増える傾向にあるが、Windows XPを継続利用する企業も相当数存在すると想定される。Windows以外のクライアントOSを選ぶ企業は、今後も少数にとどまると考えられる。

image 図2:クライアントOSに関する今後の導入意向(有効回答数:233件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

2割が今年度にWindows 7採用の可能性

 図3は、クライアントOSの変更や更新の時期を聞いた結果である。「現在、クライアントOSの変更や更新の計画はない」(32.9%)という回答がトップになったものの、2位以下は、「計画はあるが、時期は未定である」(32.1%)、「現在、変更または更新を始めている」(12.4%)、「今後12カ月以内に変更または更新を行う予定である」(10.7%)が続いた。調査対象の半数以上がクライアントOSの変更、更新を計画している。

image 図3:クライアントOSへの変更や更新のタイミング(有効回答数:234件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

 図4は「Windows 7への変更を考えている」と答えた企業に、クライアントOSの更新・変更時期を聞いた結果だ。最多の回答は「計画はあるが、時期は未定である」(40.4%)だった。次いで「今後12カ月以内に変更または更新を行う予定である」(20.2%)、「現在、変更または更新を始めている」(19.3%)、「計画はあるが時期は2カ月以降の予定である」(10.1%)、「現在、クライアントOSの変更や更新の計画はない」(9.2%)となった。

image 図4:Windows 7への変更を考えている回答者の変更タイミング(有効回答数:109件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)

 この結果から、Windows 7への変更を計画している企業の約4割(全回答者の2割程度)が、今年度に変更や更新をする可能性が高いと推測される。また企業が採用するクライアントOSとして、Windows 7がWindows XPを一気に超えることはないと考えられる。

クライアントOS変更の主要因

 クライアントOSの変更について「計画はあるが、時期は12カ月以降の予定である」「今後12カ月以内に変更または更新を行う予定である」「現在、変更または更新を行っている」と回答した企業に、その理由を聞いた(図5)。

 結果は「PCの更新時期であるから」(40.3%)がトップで、「OSのサポート期間の終了」(37.5%)が続いた。「性能やレスポンスの向上」「セキュリティの向上」がともに19.4%、「安定性の向上」が16.7%、「利用するアプリケーションの更新や導入」が12.5%だった。それ以外の項目はいずれも1割未満だった。

 クライアントOSの変更においては、クライアントOS自体の性能や機能よりも、クライアントPCおよびOSのライフサイクル、予算が重視される傾向にある。

image 図5:クライアントOSを変更する理由(有効回答数:72件、上位3つを回答) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2010年7月)
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