SymantecによるVeriSignの事業買収が完了、日本ベリサインの親会社に

VeriSignの証明書サービスや公開鍵基盤サービスなどのセキュリティ関連事業をSymantecが買収した。

» 2010年08月10日 15時45分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 米Symantecは8月9日(現地時間)、VeriSignのセキュリティ関連事業の買収および日本ベリサインの株式の過半数取得が完了したことを発表した。

 同社は5月19日に、VeriSignのSSLおよびコードサイニング証明書サービス、マネージドPKI(公開鍵基盤)サービス、VeriSign Trust Seal、ベリサイン・トラスト・サービス、ベリサイン・アイデンティティ・プロテクション(VIP)認証サービス、VIP詐欺検出サービス(FDS)などの事業の買収と、日本ベリサインの発行済み株式の53.74%の取得を表明していた。

 買収した事業については、Symantecのエンタープライズ セキュリティ グループに統合される予定。Symantec Critical System ProtectionやSymantec Data Loss Preventionなどの製品と認証ソリューションを組み合わせ、企業向けセキュリティ事業を強化する。また、Webサイトの安全性評価のサービスではWebサイトに表示されるチェックマークとNortonのロゴを変更し、10〜12月期から展開するという。

 日本ベリサインは10日付で、主要株主および親会社がVeriSignからSymantecに異動することを発表した。今後の見通しについて、「Symantecとの連携により、顧客に対してより良いサービス提供が可能となり、事業の成長が加速することを期待している。経営体制や事業体制に当面は変更がない見込だ」と説明している。

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