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» 2011年02月04日 13時00分 UPDATE

雨天炎天:ビッグ・データ時代の到来――スケールアウトNASの挑戦

アイシロン・システムズ ディビジョン、米EMC ワールドワイドフィールド オペレーション部門担当 上級副社長 ジョージ・ベネット氏が来日。ビッグ・データ時代のストレージ・ビジネスとEMCとの関係について話を聞きました。

[谷古宇浩司,ITmedia]

 2020年には構造化データと非構造化データの比率が16対84になるという予測があります(米IDC #223234, May 2010 Enterprise Storage System : table22)。非構造化データというのは映像や音声などリレーショナルデータベースに格納できないデータのこと。その爆発的な増大傾向や存在感の高まりをイメージして、“Big Data(ビッグ・データ)”という言葉が(非構造化データの意味で)使われ始めています。

 増え続けるファイルベースのデータ、つまり非構造化データの管理という課題において、1つの有効な解答は、単一のボリュームで分散型の処理を実現することです。いわゆる「スケールアウトNAS」と呼ばれるこのストレージアーキテクチャは、導入のしやすさや拡張のしやすさ、運用管理の手軽さが「売り」です。

 ストレージ大手EMCの一部門であるアイシロン・システムズは「スケールアウトNAS」の開発・製造・販売を担当しており、来るべきビッグ・データの時代において巨大なビジネスチャンスの獲得を狙っています。

110203isilon05 ジョージ・ベネット氏

 来日したジョージ・ベネット氏(アイシロン・システムズ ディビジョン、米EMC ワールドワイドフィールド オペレーション部門担当 上級副社長)は、スケールアウトNASの市場が、従来のような特定の業界(メディア&エンターテインメント、ライフサイエンス、ISP)や遺伝情報の解析といったハイ・パフォーマンス・コンピューティングの分野から、一般の大手企業にまで拡大していくという見通しを持っています。最大の要因は、クラウド・コンピューティング環境の普及と仮想化技術の幅広い活用にあると彼は言います。

 「2015年には70億ドルの市場に成長するでしょう」とベネット氏。EMCの一部門となったアイシロン・システムズは、EMCが不得手とする非構造化データの管理市場を補完する役割を担います。この市場に対して、EMCは「Atmos」というオブジェクト・ストレージを持っているのですが、今後はアイシロン・システムズのスケールアウトNASと組み合わせ、クラウド環境の構築を計画している企業向けにビジネスを展開していく予定です。

 なお、アイシロン・システムズの売上に占める米国市場の比率は75%です。日本を含めた海外市場の比率はかなり低いというのが現状です。ただし、EMCにおける海外市場の売上比率は47%。ベネット氏は、EMCの顧客層を活用しながら日本を含めた海外市場の売上比率を拡大していきたいと話していました。

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