情報過多時代に求められるものオルタナブログ通信(1/3 ページ)

ビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」では約270人のブロガーが、ITにまつわる時事情報などを、日々発信している。その中から今回は、「新成人」「口コミ」「電子書籍」などを紹介しよう。

» 2012年01月21日 12時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

新成人へのメッセージ

 才能も環境も価値観もそれぞれみんな違うからこそ、自分にあった生き方、やり方、仕事、幸せ、夢、目標などについて自分自身で真剣に考えることが大事だということです。

 著名人による若者たちへのメッセージを読んで:点をつなぐ


 2012年の「成人の日」は1月9日。筆者の世代だとどうしても成人の日は1月15日という感覚が抜けないが、ハッピーマンデー制度が適用された2000年からすでに12年も経過している。田中淳子氏「田中淳子の”大人の学び”支援隊!」は成人式のよい面だけ報道すればよいのに、と毎年思う。で、「松が明けて早々に成人式がやってくるようになり、ちょっと季節感がずれた感じもありますが、その方が成人式を開催しやすい地域もあるでしょうし、これはこれでよいのでしょう」と書いており、定着したといってもいいのだろう。

 そして各地で開催される成人式の報道について、田中氏は苦言を呈する。「毎年思うのですが、『荒れた成人式』『暴走する成人』といった報道をするの、やめたらいいんじゃないか」というのだ。これに対してコメントで寄せられた意見に、筆者は共感を覚えた。飯田勝義氏は「あなたの意見には反対です。馬鹿な新成人が日本をつぶすのです」とした上で、「このような新成人こそ、実名入りで大々的に各テレビ局・新聞・ネットで報道すべき」という。同じくコメントをした丸山誠司氏は「あの報道が『荒れる成人式』を助長している面もある」と指摘するが、もし先のコメントのように目に余る行動を取った新成人を一般の犯罪者のように報道したら、問題行動がかなり減るのではないだろうか。

 佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の成人式参列拒否問題、信頼する・しないの以前に「飲酒されている方の入場は固くお断り」って富士市側はちゃんと事前告知してた模様では、「静岡県富士市の成人式で酒を飲んでいるとして入場を拒否された新成人が『騒ぐかどうかは大人の自覚があるかどうかで、飲酒の有無は関係ない。信頼されていないようで悲しい』というコメントを残したという件」を紹介している。この新成人にあきれてしまうのは筆者だけだろうか。

 成人式は宴会じゃない。これからあらゆる面で大人になるという意味合いを込めた厳粛な式典のはずである。そのような席に参列するに当たって飲酒していくという行動自体が問題ではないか。だから「飲酒している方の入場お断り」という告知をし、看板を立てているわけである。成人式を単に着飾ってどんちゃん騒ぎできる場所だと考えている人がいるとしたら、嘆かわしいかぎりである。先述の「荒れた成人式」報道がそれを助長しているのだとしたら、保護者や教師といった先導者が指導していく必要があるのかもしれない。

 成人の日に「著名人による若者たちへのメッセージや若者論の記事がネットでもいくつか話題」になっていたと紹介してくれたのは、高橋誠氏「点をつなぐ」の著名人による若者たちへのメッセージを読んでだ。4人のメッセージが引用されているが、「共通しているのは、自分と向き合い、自分の頭で考えることの重要性だ」と高橋氏はいう。「才能も環境も価値観もそれぞれみんな違うからこそ、自分にあった生き方、やり方、仕事、幸せ、夢、目標などについて自分自身で真剣に考えることが大事」なのだ。そして高橋氏もいうように、「若者だけではなく、すでに社会人として長期間生きてきている私たち自身にもあてはまること」でもある。あらためて考えてみたいものだ。

オルタナブロガー通常モードに

 今回の「オルタナブログ通信」は、1月5〜11日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿されたエントリーの中から、「新成人」「口コミ」「電子書籍」といったテーマについて紹介する。読者がオルタナティブ・ブログを読む際の参考にしていただければ幸いだ。

 まず、投稿状況グラフを見ていただきたい。

1月5〜11日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 ここしばらく下降気味だったエントリー総数が上昇に転じた。業務がスタートしエンジンがかかってきた人もいるようで、これからの動きに注目だ。さらに、1月6日に砂塚裕之氏「そろそろブラジルが本気を出すようです」、10日に柴木みずほ氏「おかあさん 社長になる。」と、2名の新人ブロガーも誕生した。異なるバックグラウンドを持つ両者のこれからの投稿に注目したい。

 そして5日に掲載された鈴木麻紀氏「事務局だより」の発表! 2011年オルタナブログ 年間TOP102011年オルタナブログ 年間エントリーアクセスTOP10を見れば、昨年オルタナティブ・ブログで多く読まれたエントリーが分かる。昨年がどんな年だったのかを、オルタナティブ・ブログから振り返ることが出来るわけだ。

 そして、山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」のオルタナ林さんのブログ投稿時刻を可視化してみるというエントリーでは、オルタナブロガーがオルタナブロガーのブログを分析するといった試みがなされ、興味深い事実が分かった。

 次に、キーワードランキングを見てみよう。

順位 キーワード(カテゴリー) エントリー数 先週順位
1 ビジネス 69 ↑(2)
2 社会 41 ↓(1)
3 本・書評・出版 24 ↑(4)
4 イベント 22 ↑(10)
5 ストリーミング・動画 19 ↑(6)
雑感 19 ↓(3)
7 グローバル 16 →(7)
8 Twitter・ワントピ 14 ↑(10)
9 テクノロジー 10 ↑(14)
10 クラウドコンピューティング 8 ↑(21)
音楽 8 ↑(14)

 日常が戻ってきたということか、「ビジネス」が再び首位となり「社会」の一週天下は終わった。エントリーを増やした「ビジネス」を除いてどちらかというと話題が分散したからか、前回から順位を上げている「本・書評・出版」であっても、エントリー数自体は減っている。次回以降に注目したいところだ。なお、ベスト10圏外には、12位に「モバイル」、同率13位に「ブログ」「iPhone」「スポーツ」「調査・統計」「番長と遊ぼう・オルタナトーク」と続いた。

 それでは、1月5〜11日にオルタナブロガーはどのような話題を取り上げて来たのか、振り返ってみよう。

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