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» 2012年04月13日 16時29分 UPDATE

日本HPがクラウドサービスに本格参入、都内にデータセンターを開設

プライベートクラウド環境の運用を支援する「ECS」サービスと、パブリッククラウドのβサービスを開始する。

[國谷武史,ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月13日、クラウドサービスに本格参入すると発表した。企業のプライベートクラウド環境の運用を支援する「Enterprise Cloud Services」を4月から、パブリッククラウドの「HP Cloud Services」の一般企業向けβサービス(パブリックβ)を5月から開始する。

 Enterprise Cloud Servicesは、ユーザー企業のIT資産をHPが保有して同社のデータセンターに設置。環境の構築から運用・保守、監査対応までを代行する。このためのデータセンターを4月中に都内に開設する予定。当初のサービスメニューはインフラ基盤サービス(IaaS)、電子メール(Microsoft Exchange)、コラボレーション(Microsoft SharePoint)、ユニファイドコミュニケーション(Microsoft Lync)、バックアップ/リカバリの5種類。導入支援のためのコンサルティングサービスも提供する。

hp0101.jpg Enterprise Cloud Servicesの概要

 執行役員 クラウド事業本部長の山口浩直氏によれば、海外展開する企業を中心に、IT環境の迅速な立ち上げを希望する顧客に対応するという。Enterprise Cloud Servicesを提供するデータセンターはインドやシンガポール、中国でも開設する計画で、全世界で日本語によるサービスおよびサポートを提供。中国・天津に開設するデータセンターは、中国へ進出した日系企業を専門にサービスを提供するという。

 山口氏は、「世界のどこでも日本語でサービスを提供し、監査やコンプライアンスでは各地域の要件に対応できる体制。これからの海外進出を目指す企業を含め、多くの企業を支援したい」と述べた。

 またHP Cloud Servicesは、海外では2011年秋からクローズドβサービスとして提供しており、開発者など5000ユーザーの利用があるという。5月からのパブリックβではIaaSとオンラインストレージの2つのメニューを提供。オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアを推進する「OpenStack」に準拠しているのが特徴で、「“ベンダーロックイン”のない非常にオープンな環境を提供できる」(山口氏)という。

hp0102.jpg HP Cloud Servicesの概要
hp0103.jpg 小出伸一 代表取締役 社長執行役員

 ポータルサイトでユーザーが自ら登録や設定を行うセルフサービスモデルを採用。クレジットカードで決済する仕組みで、1時間当たりの利用料金は最も安価プランで4セント程度になる見込みという。提供元のデータセンターは北米に所在し、ユーザー規模に応じてアジアや欧州にもデータセンターを設置するとしている。

 会見した小出伸一 代表取締役 社長は、「過去2年間に575のクラウド環境を構築し、当社や顧客のクラウドの運用支援も手掛けた。クラウド市場は“地上戦”の時代に入っており、これまでの経験や既存サービスと連携可能な新サービスで当社の強みを発揮したい」とした。

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