国内セキュリティ市場動向、ソフトやサービスが堅調な成長の見込み

IDC Japanは、セキュリティのソフトウェア/アプライアンス/サービスにおける市場調査予測を発表した。

» 2012年06月13日 14時30分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは6月13日、国内セキュリティ市場規模の2011年実績と2016年までの予測を発表した。2011年の市場規模はソフトウェア製品が前年比3.6%増の1856億円、サービスが5.9%増の6544億円、アプライアンスが7.2%減の272億円だった。

 企業や組織を狙った標的型攻撃の発生やスマートフォン、タブレット端末といった新たなデバイスの利用拡大を背景に、ソフトウェアやサービスの需要が堅調に推移しているという。2012年以降、ソフトウェアではID/アクセス管理やセキュアコンテンツ/脅威管理を中心に需要が拡大するとみられ、2016年まで年間平均4.3%で成長すると予想。2016年の市場規模を2286億円としている。

 サービスでも専門性の高いマネージドセキュリティサービスの需要が高いという。2016年まで同8.5%で成長し、2016年には9838億円に拡大するとみている。

 一方でセキュリティアプライアンス市場は、東日本大震災の影響からファイアウォール/VPNやUTM出荷が落ち込んだ。2012年以降はモバイルデバイスの普及によるリモートアクセス需要の高まりが期待され、成長に転じるとみる。2016年までの年平均成長率を3.0%、2016年の市場規模を316億円と予測している。

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