Google、iOS向け写真アプリSnapseedのメーカーを買収 Google+強化狙い

Googleが、写真編集アプリを手掛けるNik Sofwareを買収した。Instagramを買収したFacebookに対抗し、Google+の写真編集機能を強化する狙いとみられる。

» 2012年09月18日 07時26分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが、iOS向けの人気有料写真アプリ「Snapseed」を手掛ける独Nik Softwareを買収した。Nik Softwareが9月17日(現地時間)に発表し、Googleのエンジニアリング担当副社長、ヴィック・ガンドトラ氏も自身のGoogle+に歓迎のメッセージを投稿した。買収総額などの詳細は公表されていない。

 Nik Softwareは1995年創業の、ハンブルグに本拠を置く非公開企業。米カリフォルニア州サンディエゴにも拠点がある。デジタル写真技術を手掛けており、WindowsやMac向けの写真編集ツールを提供している。2011年に公開したiOSアプリのSnapseedは「App Store Rewind 2011」など多数の賞を受賞。日本でも450円で販売されている。Mac版、Windows版もあり、Android版も準備中だ。これらのアプリを今後存続させるかどうかはまだ発表されていない。

 photo 1 Snapseedの編集画面

 ガンドトラ氏は、「われわれはユーザーが写真画像を創造することを手伝いたい。われわれが知る限りでは、Nik Softwareの技術が最適だ」と語った。Googleは、ソーシャルサービス「Google+」での写真のアップロード・編集・公開機能に注力しており、Nik Softwareの写真編集技術をこうした機能に統合するとみられる。

 photo 2 Google+の写真編集ページ

 Google+の競合であるソーシャルサービスを運営する米Facebookは写真共有サービスInstagramを買収し、Facebookへの写真投稿の活性化を図っている。Facebookはまた、Instagramとは別に、iOS端末で写真を撮影・編集・Facebookに投稿・閲覧するためのモバイルアプリ「Facebook Camera」もリリースしている。

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