なりすまし事件の不正プログラム、トレンドマイクロが解析 新種のバックドア型、掲示板通じ攻撃指示

大阪と三重のなりすまし事件で見つかった不正プログラムをトレンドマイクロが解析。新種のバックドア型で、掲示板サイトを使って攻撃者からコマンドを受信していたという。

» 2012年10月10日 23時44分 公開
[ITmedia]
photo トレンドマイクロのウイルスデータベース

 犯行予告をネットに書き込んだとして逮捕された大阪と三重の男性2人のPCからなりすまし可能な悪意あるプログラムが見つかった事件で、トレンドマイクロは10月10日、同プログラムを解析し、新種のバックドア型不正プログラムだったことを明らかにした。

 トレンドマイクロによる検出名は「BKDR_SYSIE.A」。プラットフォームはWindows 2000/XP/Server 2003、ファイルサイズは約5Mバイト。危険度や感染力は「低」だがダメージ度は「高」としている。

同社によると、同プログラムはネット経由でPCに感染すると、ネット掲示板を使って外部の攻撃者と通信し、掲示板に作成したスレッドを経由して攻撃者からのコマンドの受信や情報の送信を行うという。

 感染したPCでは特定のスクリーンショットの取得やファイルのアップロード・ダウンロード、特定URLの操作、ユーザーのキー入力操作情報の記録などが可能になるという。プログラム自身を削除する機能も持つ。

 大阪と三重の事件では、2人は無料ソフトをダウンロードした際に同プログラムに感染した疑いが強まっている。

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