Microsoft、いいとこ取りのクラウド音楽サービス「Xbox Music」発表

「Xbox Music」はPandoraのような無料ストリーミング、Spotifyのようなサブスクリプションサービス、iTunes Storeのような音楽ショップを統合したクラウド音楽サービス。Xbox 360、Windows 8、Windows Phone 8で利用できる。

» 2012年10月15日 18時24分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは10月14日(現地時間)、Windows 8、Windows Phone 8、Xboxで利用できるクラウド音楽サービス「Xbox Music」を発表した。米国をはじめとする15市場で16日から、まずはXbox 360向けの提供を開始する。Windows 8の発売日である26日には、Windows 8およびWindows RT搭載のPCあるいはタブレットでも利用できるようになる。

 music 1

 Xbox Musicは、Pandoraのような無料のストリーミングラジオ、Spotifyのような有料のサブスクリプションサービス、米AppleのiTunes Storeのような楽曲購入サービスを統合する“オールインワンの”音楽サービス。

 音楽カタログ規模は“iTunesと同程度の”3000万曲。具体的なレーベル名は発表していないが、“世界の主要音楽レーベルの幾つか”とライセンスしているという。スクリーンショットを見ると、少なくともUniversal Music、EMI、Sony Music Entertainment、Warner Musicの4大レーベルのアーティストの曲が含まれていることが確認できる。

 music 2 音楽カタログもタイル表示

 無料のストリーミングラジオは、最初の半年は無制限に利用でき、その後は毎月10時間という上限が設けられる(広告が表示される)。楽曲の検索やプレイリストの作成機能、Pandoraのようなレコメンド機能(Smart DJ機能)も搭載する。月額9.99ドルの「Xbox Music Pass」に加入すると時間制限がなくなり、広告も表示されない。こちらの有料サブスクリプションサービスは、22市場で利用可能になる。Xbox Music Passでは、オフライン再生も可能になる。「Xbox Music Store」機能で、楽曲を1曲単位でも、アルバム単位でもMP3として購入できる。

 music 3 再生中の曲に似た曲をお勧めする「Smart DJ」機能

 作成したプレイリストや購入した楽曲は、Windows 8、Windows Phone 8、Xboxで共有できる。

 将来的には、AmazonやiTunes Storeなど、他の音楽サービスで購入した楽曲もXbox Musicのクラウド・ストレージに追加できるようにするという。さらに、AppleのiOSおよび米GoogleのAndroid向けアプリも準備している。

 Microsoftは5月に、「Xbox」を同社の総合的なエンターテインメントサービスにすると発表した。Xboxは、「PC、タブレット、テレビ、スマートフォンでの音楽、動画、ゲーム、コミュニティーへの最良なゲートウェイ」という位置付けになっているのだ。

 なお、日本が15市場(あるいは22市場)に含まれているかどうかはまだ確認できていない。

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