IDCF、CloudStackによるプライベートクラウドサービスを開始

IDCフロンティアは、基盤ソフトに「CloudStack」を採用するプライベートクラウドサービスを発表した。

» 2012年10月16日 13時22分 公開
[ITmedia]

 IDCフロンティアは10月16日、同社の白河データセンターのリソースをユーザー企業が専有して利用できる「IDCフロンティア プライベートクラウドサービス」を開始した。サービス基盤にはオープンソースの「CloudStack」を採用している。

 新サービスではIT環境の構築から運用管理までを同社のデータセンター上で専有できる。ユーザー企業が自社施設でIT環境を構築・運用する場合に比べて初期コストを抑制でき、短時間で環境を用意できるとしている。CloudStackの採用により、ユーザー企業の担当者はダッシュボード画面からアカウントの発行や仮想マシンの管理環境を提供できる。ネットワークは専有冗長構成で標準の100Mbpsから10Gbpsまで増速可能としている。

 IT環境の標準構成は仮想マシン約80台を収容でき、約40台単位での増設が可能。ユーザー企業の施設内のIT環境やIDCフロンティアのデータセンター、他社のクラウド環境間をネットワーク接続でき、APIを介してクラウドサービスの運用を自動化できるとしている。

 サービスの利用料金は月額制で、初期費は無料。サービス水準保証(SLA)は99.995%としている。同社によると、リソース専有型でCloudStackを用いた管理・運用も行えるサービスは国内初という。CloudStackは米Citrixが開発し、現在はApacheのオープンソースプロジェクトとなっている。

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