仮想化環境を効率化するフラッシュキャッシュソフト製品を発表 日本IBM

日本IBMは、仮想化環境の高速な処理を実現する「FlashCache Storage Accelerator」を提供開始する。

» 2013年08月20日 11時26分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは8月20日、仮想化環境の高速な処理を実現するフラッシュ・キャッシュ・ソフトウェア製品「FlashCache Storage Accelerator」を提供開始すると発表した。

 新製品は、サーバ製品「IBM System x」に搭載する不揮発性の半導体メモリであるフラッシュストレージに、使用頻度の高いデータを蓄えてデータ読み出し用のキャッシュとして利用するソフトウェア。従来のような入出力が必要なたびに低速な外部記憶装置から読み出すといった無駄を省くことができるという。これにより、最大2倍の仮想サーバ数を実行できるようになり、仮想化環境を構築する際の物理サーバ数の削減やストレージ関連のコスト削減、既存のストレージ環境の性能向上を支援する。

 また、高負荷なアクセスが発生するために専用サーバで構成されることが多いデータベースサーバやメールサーバなどを仮想化統合して、新製品を適用することにより、限られた時間内における高い入出力性能を発揮しながら、設置スペースや消費電力の低減、運用の簡素化といった、仮想化統合による利点を享受できるとしている。

 最小構成価格は、サーバ1台あたり65万1000円(税別)。8月29日から出荷を開始する。

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