Trend Microが発見したAndroidなどを狙うモバイルマルウェアや高リスクアプリの総数が100万件に達した。
セキュリティ企業のTrend Microは9月30日、Androidなどを狙うモバイルマルウェアや高リスクアプリの総数が100万件に達したと発表した。
それによると、同社のサービスを通じて発見されたモバイルマルウェアや高リスクアプリ100万件のうち、悪質な挙動をするアプリは75%、アドウェアなどの不審な挙動をするアプリは25%を占めていた。
マルウェアの中では「FAKEINST」や「OPFAKE」の感染率が特に高かった。いずれもユーザーが知らないうちに特定の番号にメールを送信し、高額の料金が発生するプレミアムサービスにユーザー登録させてしまう機能を持つ。
両マルウェアとも正規アプリを装う手口で感染を広げており、FAKEINSTは人気ゲーム「Angry Birds」シリーズの新アプリ「Bad Piggies」のリリース直後にこのゲームを装ったものが見つかったという。また、OPFAKEは感染するとHTMLファイルを開いて不審なファイルのダウンロードを促すという。
一方、危険度の高いアプリではアドウェアの「ARPUSH」「LEADBOLT」などが広く出回っており、OSに関する情報やGPSの位置情報といったデータを収集している。
ほかにもモバイルバンキング取引を狙うマルウェアなどが見つかっているとTrend Microは報告。アプリのダウンロードは慎重に行い、コメントや開発元についての情報は確実に目を通すよう呼び掛けている。
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