今までWindows XPから移行するポイントを解説してきたが、今回はこれからのWindows OSのロードマップ、そして今後のOS移行をスムーズに行っていくためのポイントを解説しよう。
4月上旬に米国で開催されたMicrosoftの開発者向けカンファレンス「Build 2014」ではWindows 8.1 Updateなどが紹介された。Windows 8.1 Updateは4月9日の定例アップデートで提供されている。Windows 8.1 Update自体はOSの大幅なアップデートではなく、ユーザーインタフェースの改良を含む小幅な変更と位置づけられているようだ。このため、Windows 8/8.1のリリース前に行われたようなパブリック プレビューなどは行われなかった。
Build 2014では次の「Windows 8.1 Update2」の計画にも触れられた。次のUpdate 2は、デスクトップ画面でModernアプリをウィンドウで動作させることができるようになる。また、スタートメニューも復活するが、Windows Vista/7とは異なり、Windows 8/8.1のスタート画面と融合したモノになりそうだ。スケジュールに関してMicrosoftは明言していないが、半年後の10月頃が有力視されている。
Microsoftは、当面Windows 8.1を既存のデスクトップ環境でも使いやすく改良することで、Windows Vista/7からの移行を図っていく。Windows Vistaは今から3年後の2017年、Windows 7は2020年にそれぞれサポートが終了する。
このため、多くのユーザーが最新OSに移行してもらう必要がある。同社はWindows 8でタブレット対応に寄り過ぎたことから、キーボードやマウスなどを利用するデスクトップ環境でのかつての使い勝手をWindows 8.1において取り戻そうとしているのだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.